国際障害者デーである12月3日(金)より「第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」全31作品の上映がスタートした。“多様性”への理解、知識、対話を深めるために世界中から集められた映像作品を12月12日(日)までの10日間にわたって無償で楽しむことができる。

パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむことを目的に2019年より始まった芸術祭「True Colors Festival」。「True Colors Film Festival」はコロナ禍に自宅から参加できるイベントとして昨年より実施されている。
本年度のプログラムは、長編・短編作品を合わせた31本を予定。初の“盲ろうの俳優”を起用、2021年アカデミー賞にノミネートもされた『Feeling Through』(音声ガイド付バージョンもあり)や2014年アカデミー賞短編実写映画賞受賞、天国を信じない病状末期の少年・アルフレッドを主人公に描かれた、美しく感動的な短編映画『Helium』、2017年のアカデミー賞 短編映画賞を受賞、国内外映画祭でも25賞受賞及び8賞ノミネートされた、耳の聞こえない6才の少女が手話を学ぶことで新しい世界への扉を開く『The Silent Child』のほか、制作スタッフの過半数が障害のある人で構成された初のミュージカル『Best Summer Ever』など、初めて日本語訳付きで鑑賞することのできる貴重な作品がラインナップされている。
日本からは「True Colors Festival」のために作られ、本年のニューヨーク映画賞を受賞、ロンドン・ファッション映画祭のオフィシャル・セレクションにも選ばれたオリジナル・ドキュメンタリー『対話する衣服』と、著名アーティストの作品も手がける“ろう”の写真家・斎藤陽道が、嫌いだった「うた」と出会うための記録を辿ったドキュメンタリー『うたのはじまり』、そして、その撮影直後に次男が誕生、熊本に移住した「斎藤家の日常生活」と本作の河合宏樹監督との交流を描いた新作短編映像『一年ぶりの再会』も本映画祭にて、初お披露目。
ほか、父の再婚を祝うために実家に戻った娘を待っていた“花嫁”はなんと父親だった…!?独特の視点で多様性を描いたふくだももこ監督の短編『父の結婚』など、いずれも観る人の視点と目線を広げることを重要なテーマに添えた、合計12カ国から集まった珠玉の作品群が上映される。
加えて、日本とシンガポールの観客のみを対象としたボーナスプログラムも実施。アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞、動物たちが高度な文明社会を築いた世界「ズートピア」を舞台に、ウサギの女の子ジュディが夢に向かってに奮闘する姿を描いた心温まるコメディアドベンチャー『ズートピア』(16)や、同じくアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞の3部門を受賞、車上生活者の女性の生き様を通して現代の社会を描く、『ノマドランド』(20)が特別上映予定となっている。
詳細は以下の映画祭公式HPまで。
https://truecolorsfestival.com/jp/program/true-colors-film-festival-2021/
第2回True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)
2021年12月3日(金)から12月12日(日)までオンライン開催
★映画祭公式HP「True Colors Film Festival」
https://truecolorsfestival.com/jp/program/true-colors-film-festival-2021/
※映画祭の視聴方法などは決定次第HPやSNSにアップされる。
<配信エリアについて>
・長編映画
アフガニスタン、バーレーン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、キプロス、朝鮮民主主義人民共和国、香港、インド、インドネシア、イラン、イラク、日本、ヨルダン、カザフスタン、クウェート、キルギスタン、ラオス、レバノン、マレーシア、モルディブ、モンゴル ミャンマー、ネパール、オマーン、パキスタン、フィリピン、カタール、大韓民国、サウジアラビア、シンガポール、スリランカ、シリア・アラブ共和国、台湾、タジキスタン、タイ、東ティモール、トルコ、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、イエメン ※45の国と地域を予定
・短編映画:世界各地
(※中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国 は除く※予定)