『ニュー・シネマ・パラダイス』など映画音楽の巨匠として知られ、2020年7⽉に91歳で永眠したエンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画『ENNIO(原題)』の⽇本公開が2022年3⽉に決定。シーン写真3点も解禁された。

2020 年 7 ⽉、世界は類稀なる才能を失った。エンニオ・モリコーネ、享年 91 歳。1961 年のデビュー以来、500 作品以上という驚異的な数の映画と TV の⾳楽を⼿掛けた映画音楽の巨匠だ。なかでも⽇本でも超ロングランヒットを記録、アカデミー賞外国語映画賞にも輝き、⼈⽣の喜怒哀楽のすべてを表すような旋律で情感豊かな映像と共に⼈々の⼼に永遠に刻まれた『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)で広く知られる。
本作はその『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、ほとんど全ての作品でタッグを組んできた盟友ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、マエストロの秘密に迫る珠玉のドキュメンタリー。惜しまれながら世を去った彼が、カメラの前で最後に語ったこととは─?
『ニュー・シネマ・パラダイス』はもちろん、『⽤⼼棒』(61)、『アンタッチャブル』(87)『ヘイトフルエイト』(16)など、エンニオが⾳で命を吹き込んだ 45 作品にも及ぶ数々の傑作の名場⾯が登場。また最⾼の⾳響技術で再現された⽇本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏で、巨匠の伝説を紐解いていく。
さらに、クエンティン・タランティーノを始め、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンなど名前を⾒ただけで息をのんでしまうような 70 ⼈以上の監督やプロデューサー、⾳楽家たちのインタビューによって「どうやってエンニオは偉業を成し遂げたのか」を解き明かしていく。
同時にエンニオのプライベートライフとコメント、初公開となるアーカイブ映像によって、この愛すべき奇才のチャーミングな⼈間性を浮き彫りにする。

今回解禁されたシーン写真は、 膨⼤な資料に囲まれる中、まだエンニオの頭の中だけで鳴り響いている⾳楽を楽曲へと仕上げていく創作の様⼦のほか、映画⾳楽に対する⻑年の功績を讃えられ、第 79 回アカデミー賞で名誉賞を受賞した際に撮影された、プレゼンターのイーストウッドとの2ショットにサインが入ったものなど、いずれも彼⾃⾝の軌跡を辿るものとなっている。

エンニオの⾳楽と⽣き⽅を知ること、それは 20 世紀から今⽇までの映画史をドラマティックに辿ること。そして、映画を愛し励まされてきた私たちの⼈⽣を祝福すること。スクリーンの中の錚々たる⾯々と共に、マエストロに感謝を捧げる、愛と幸福に満ちた⾳楽ドキュメンタリーとなっている。
劇中に登場する伝説の豪華クリエイターたち ※順不同
クエンティン・タランティーノ
クリント・イーストウッド
ウォン・カーウァイ
オリバー・ストーン
ハンス・ジマー
バリー・レヴィンソン
ジョン・ウィリアムス
ダリオ・アルジェント
ジョゼッペ・トルナトーレ
テレンス・マリック
ブルース・スプリングスティーン
ベルナルド・ベルトルッチ
ジェイムズ・ヘットフィールド
クインシー・ジョーンズ
ローランド・ジョフィ
リナ・ウェルトミューラー
フィル・ジョアノー
ほか
ENNIO(原題)
2022年3月 TOHO シネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
原題:Ennio/150 分/イタリア映画/カラー/ヴィスタ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:松浦美奈
配給:ギャガ
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