ミス・ワールドで実際に起きた、前代未聞の大騒動を描く驚愕エンターテイメント『彼女たちの革命前夜』(6月24日公開)の本編映像が解禁された。キーラ・ナイトレイ演じる主人公が女性解放運動の活動家であるジョーと出会うシーンが収められている。また、本作に共感した伊藤詩織、宇垣美里ら著名人からの推薦コメントも到着した。

『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイが主演を務めた本作は、世界三大ミスコンテストの一つである「ミス・ワールド」で、実際に起こった前代未聞の大騒動を基にした作品。共演には『ジュディ 虹の彼方に』のジェシー・バックリー、『女神の見えざる手』のググ・バサ=ロー。監督は「サード・デイ 〜祝祭の孤島〜」のフィリッパ・ロウソープが務め、ミス・ワールドを舞台に、出演者と主催者、そして開催を阻止しようとする主人公ら、それぞれの思惑が交差する群像劇を見事に描き切った。
このたび解禁となった本編映像は、バス停で本を読んでいた主人公のサリー(キーラ・ナイトレイ)が、“男性を幸せに”というコピーが書かれている広告看板に落書きをするジョー(ジェシー・バックリー)を発見するシーンから始まる。
その後、巡回する警察官に気付いたサリーは、落書きに夢中になっているジョーに対し警告をするが、結局警官に見つかってしまう。二人は街中を全力で駆け抜け、何とか警官から逃げ切り、難を逃れる。
サリーはジョーに対し、「逮捕される危険を冒してやること? ただのスローガンよ」と非難の言葉を伝えるが、ジョーの「好きだから」という突拍子もない返答に呆れかえり、つい溜め息をついてしまう。サリーにとってはとんだ災難に巻き込まれたのだが、この出会いが今後の二人の運命を変えていくのであった。
あわせて、そんな本作をいち早く鑑賞した伊藤詩織、宇垣美里、前田エマからの推薦コメントが寄せられた。コメント全文・一覧は以下の通り。
『彼女たちの革命前夜』は6月24日(金)より kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国順次公開。
推薦コメント一覧(※敬称略・順不同)
伊藤詩織(映像ジャーナリスト)
「普通の女性じゃない」私の人生で何度も突き刺さってきたこの言葉は、この映画のワンシーンからも聞こえて来た。でも、今は普通じゃないことに胸を張っている。
「普通」なんてその時代の決まり事にしがみつこうとしている者が私たちを縛ろうとしているただの言葉の鎖なのだと彼女たちが教えてくれたから。
宇垣美里(フリーアナウンサー)
牛の競りかと見紛うようなおぞましさも
ただ自分の持って生まれたものを
素直に誇りたいと願う気持ちも
ここではないどこかを目指して戦う気持ちも
全部分かるから苦しくて
ところでどうしてこの世界は
1970年から未だ進歩してないんでしょう?
前田エマ(モデル)
人類の歴史は、過去の間違いを繰り返し続けているけれど、
女性の自由への歴史は、本当に少しずつではあるけれど、前に進んでいるはずだ。
その背景には常に連帯する女性たちがいたこと、
だからこそ今日があることを、この映画は教えてくれる。
彼女たちの革命前夜
2022年6月24日(金)より kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国順次公開
STORY
1970年、ロンドン。学問をやり直すため大学に入学をしたサリーは、女性解放運動の活動家であるジョーに出会う。彼女が所属する団体ではミス・ワールドを阻止するための計画を練っていた。その頃、ミス・ワールドの主催者は開催に向けた準備を進めており、司会者にはアメリカのコメディアンであるボブ・ホープを起用し、世界各国からは出演者が続々と集結していた。カリブ海の島国グレナダから参加したジェニファーは自身の夢を叶えるために出場をしたが、白人の出場者ばかりに注目が集まる状況に複雑な心境でいた。それぞれの想いが交差をする中、ついにミス・ワールドの当日を迎える・・・!
監督:フィリッパ・ロウソープ
出演:キーラ・ナイトレイ、ググ・バサ=ロー、ジェシー・バックリー、レスリー・マンヴィル、リス・エヴァンス、グレッグ・キニア
2019年|イギリス|英語|107分|カラー|シネスコ|5.1ch|原題:MISBEHAVIOUR|字幕翻訳:平井かおり|G
提供:木下グループ 配給:キノシネマ
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