ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行を告発した記者の実話を映画化した『シー・セッド(原題)』(She Said)の海外予告編が公開された。『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガン、『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンが主演を務める。

「私は沈黙させられた 。自分の声を取り戻したい」

本作は、ハリウッドで「神」とも呼ばれた有名プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの数十年にわたる性的虐待と暴行を暴いたニューヨーク・タイムズの暴露記事を映画化した作品。このピュリッツァー賞受賞記事の全貌を綴ったノンフィクション「その名を暴け:#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い」が基になっている。

その著者であり、NYタイムズの記者であるミーガン・トゥーイーをキャリー・マリガンが、ジョディ・カンターをゾーイ・カザンがそれぞれに演じる。

キャリー・マリガン
Foreign and Commonwealth Office, CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons

今回公開された海外予告編は、この記者二人による丹念な取材の軌跡とその舞台裏の苦闘が描かれている。本作はハーヴェイ・ワインスタインやスキャンダルそのものを描くのではなく、「#MeToo」運動の大きな引き金となった、性被害と向き合う女性たちの闘いに焦点が当てられる。予告編は「私は沈黙させられた 。自分の声を取り戻したい」というセリフで締めくくられている。

ワインスタインは2020年3月に性的暴行の罪で有罪判決を受け、懲役23年を言い渡されている。

監督は『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』のマリア・シュラーダー。アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『イーダ』の共同脚本家レベッカ・レンキェヴィチが脚色を務める。プロデューサーには「プランB」のブラッド・ピットらも名を連ねる。

『シー・セッド(原題)』は11月に全米公開予定。

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