引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画『スワンソング』がいよいよ8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。明日からの公開を前に、本編映像「CLIP3:懐かしのあの街へ~名物男編」が解禁。あわせて、イラストレーターでコミック作家のカナイフユキから描き下ろしイラストも到着した。

「ミスター・パッドが人生の最後に自分を取り戻していく姿と、それを助けたアイテムたちが印象的」

白鳥がこの世を去る際、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた「スワンソング」という言葉。 芸術や匠の技に身を捧げた者たちが、人生の最後に残した作品、最後のパフォーマンス、つまり有終の美が「スワンソング」と表現される。本作は実在の人物をモデルに、引退したヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描くハートフル・ロードムービー。

今回解禁された本編映像は、派手なピンクハットにリュックを背負ったスウェット姿という奇妙な出で立ちのパットが、洋品店で自分の服を探し出すシーン。

当時のイケイケな姿とは違うパットだが、指に付けられた大量の指輪で街の名物ヘアメイクドレッサーであることに気付いた店主は、とっておきの逸品を奥から引っ張り出し(映画のポスターにもなっている)淡い緑のスーツと紫のハットを差し出す。

若い頃に一度だけパットの店に行って素敵にしてもらった思い出話を伝えるが肝心のパットはそれも忘れていて…。だが、新しい衣装に身を包んだパットは、また一つ自分の欠片を見つけ出し、当時の話を克明に語り始めるのだった。

街の人は誰も自分のことなんて覚えていやしないと思っていたものの、実際は様々な人の出来事や想い出と密接につながっていたパット。最愛のパートナーを亡くし独り身となり、二人の家もパートナーの親族に取られ、家族を作ることも出来なかった時代のゲイであるパットが、多くの人々の記憶のなかに残してゆくファビュラスな贈り物に感動必至の名シーンだ。

さらに本作をいち早く鑑賞したイラストレーターでコミック作家のカナイフユキの描き下ろしイラストも到着。小説、雑誌、映画パンフレットなどへの作品寄稿でマルチな活動をする注目のアーティストは「ミスター・パッドが人生の最後に自分を取り戻していく姿と、それを助けたアイテムたちが印象的だったので、彼の顔のアップと、細かいモチーフを散りばめる形で構成しました」とコメントしている。

『スワンソング』は明日8月26日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

作品情報

スワンソング
2022月8月26日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

監督:トッド・スティーブンス
出演:ウド・キアー、ジェニファー・クーリッジ、マイケル・ユーリー、リンダ・エヴァンス

【2021年/ アメリカ / 英語 / 105分 / カラー / ビスタ / 5.1ch / 原題:SWAN SONG / 日本語字幕:小泉真祐】

配給:カルチュア・パブリッシャーズ

© 2021 Swan Song Film LLC

公式サイト swansong-movie.jp

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