近未来を舞台に映像表現の粋を尽くす、切なく美しい物語『アフター・ヤン』(10月21日公開)の公開に先立ち、本作のメガホンを取ったコゴナダ監督のインタビュー映像と映画のセットの 3DCG 設定画が解禁された。
前作『コロンバス』が世界中で話題となり、小津安二郎監督の信奉者としても知られる韓国系アメリカ人のコゴナダ監督。本作『アフター・ヤン』では気鋭のスタジオ A24 とタッグを組み、派手な視覚効果やスペクタクルに一切頼ることなく、唯一無二の未来的な世界観を作り上げた。
今回解禁された彼のインタビュー映像では、本作の原作との出会いや多様性、自身が望む社会の方向性などを語っている。
出演者、スタッフに多様性を求めることについて監督は「自分は進歩的だと思っていても自覚のない偏見を持っていたりする。誰もが常に抱える問題だ。だから常に抑制が必要なんだ」と語り、「スタッフやキャストに多様性を求めるのは、僕の信念だからだ。そのほうが作品の質が向上するし、仕事の環境も良くなる。そういったことを反映する映画を作るのが重要だと思った」と述べる。
また劇中の建築については「映画において空間は常に重要だし、重視すべきもの」という考えのもと、「登場人物が動き回りお互いのことを見つめる」ことになる本作の舞台の大半を担う「フレミング家が暮らす空間にストーリーを語らせたかった」と熱弁。「特徴的な空間」に仕上げるべく監督が選んだのは「20 世紀半ばの有名な開発業者でモダンな建築を残している」というアイクラー・ホーム。このモダンな建築をより本作の世界観へ落とし込むために改装を施した。そんな監督のこだわりが詰まったフレミング家のセットの 3DCG 設定画も合わせて解禁された。
ほかにもインタビュー映像では長編デビュー作である前作『コロンバス』から続投のヘイリー・ルー・リチャードソンを「最高の仕事仲間だし大いに貢献してくれた。あの映画(『コロンバス』)が成功したのは彼女がいたからだ。彼女の存在感と演技のおかげだよ」と絶賛している。
そんな『コロンバス』は 10 月 15 日(土)に<【『アフター・ヤン』公開記念】『コロンバス』プレチケ上映>として池袋 HUMAX シネマズで監督登壇付きイベントを開催。また、イベントの企画としてコゴナダ監督への質問募集企画も実施が決定している(募集フォーム URL:https://forms.gle/WWg3GTutauh1sKDr5)。イベント概要は以下にて。
『アフター・ヤン』は10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほか ロードショー。
【『アフター・ヤン』公開記念】『コロンバス』プレチケ上映 イベント概要
上映作品『コロンバス』(上映時間 103 分) 登壇者 コゴナダ監督(zoom) MC:SYO
日時 10 月 15 日(土)開映 17:30/終映後、アフタートーク開始/終演 19:50
場所 池袋 HUMAX シネマズ シネマ 2(東京都豊島区東池袋 1-22-10 ヒューマックスパビリオン 池袋サンシャイン 60 通り)
料金 一般:1600 円※システム利用料として<通常会員:1 枚につき 160 円/Filmarks プレミアム会員:無料>が別途かかります。
チケット購入方法 プレチケ WEB サイトにてご購入(URL:https://premium-ticket.filmarks.com/event/c1zpmv2g2)
入場者全員プレゼント 特製レンチキュラーカード&プレスシートセット(ともに非売品)
★緊急企画!コゴナダ監督へ聞きたいこと大募集 フォーム URL:https://forms.gle/WWg3GTutauh1sKDr5
アフター・ヤン
2022年10月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほか ロードショー
STORY
“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた……。
監督・脚本・編集:コゴナダ
原作:アレクサンダー・ワインスタイン「Saying Goodbye to Yang」(短編小説集「Children of the New World」所収)
撮影監督:ベンジャミン・ローブ 美術デザイン:アレクサンドラ・シャラー 衣装デザイン:アージュン・バーシン
音楽:Aska Matsumiya オリジナル・テーマ:坂本龍一 フィーチャリング・ソング:「グライド」Performed by Mitski, Written by 小林武史
出演:コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ、ヘイリー・ルー・リチャードソン
2021年|アメリカ|英語|カラー|ビスタサイズ|5.1ch|96分|原題:After Yang|字幕翻訳:稲田嵯裕里|映倫:G一般
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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