かつて16年の長きに渡って国外輸出禁止となっていた衝撃のドキュメンタリー『百年の夢 デジタル・リマスター版』(12月3日公開)のポスタービジュアルと予告編が完成した。

結核を患い、納屋で50年暮らすという農婦の姿など、虚飾を排した老人たちの姿が描かれる

『百年の夢』は1972年、共産党政権下のスロヴァキア共和国で製作されたが、完成後、16年間の長きにわたり、当局により輸出禁止とされていたドキュメンタリー映画。禁止が解かれた直後の1988年に、ニヨン国際映画祭グランプリを始め、ライプツィヒ国際映画祭ドン・キホーテ賞と国際批評家連盟賞受賞、香港国際映画祭など世界各地の映画祭で上映されている。日本では、1989年に「第一回山形国際ドキュメンタリー映画祭」にて特別招待作品として上映され、3年後の1992年5月に劇場公開されている。今回は待望のデジタル・リマスター版での公開となる。

このたび完成した予告編では、スロヴァキア南西部のファトラ山地の痩せた土地で、厳しい自然条件や孤独と闘いながら、農業や羊飼いを生業として暮らす70歳以上の老人たちの姿が映し出される。

事故で歩けず25年間膝を使い暮らしながら自力で家まで建てた男性。めんどりに聖書を読み聞かせる男性。結核を患い、納屋で50年暮らすという農婦の姿など、虚飾を排した老人たちの姿が描かれる。

マルティン・マルティンチェク(1913年~2004年)は、誤った告発のために公の生活から姿を消し、弁護士から写真家へと転身して以後写真に情熱を傾け続けたスロヴァキアの伝説の写真家である。映画にはマルティンによる40枚の写真が使用され、老人たちの “ありのまま”の姿を映し出している。

作品情報

百年の夢 デジタル・リマスター版
2022年12月3日(土)〜シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

脚本・監督:ドゥシャン・ハナーク
撮影:アロイズ・ハヌセック
音楽:G・F・ヘンデル/ヴァクラフ・ハレック/ヨーゼフ・マロヴェッチ
撮影協力:ヤン・シュワンクマイエル
スチル写真:マルティン・マルティンチェク/ウラジミール・ヴァヴレク
後援:スロヴァキア共和国大使館

1972年/スロヴァキア/モノクロ/67分(デジタルリマスター化により上映時間が変わりました) ドキュメンタリー
山形国際ドキュメンタリー映画祭上映タイトル:『老人の世界』

配給:パンドラ

公式サイト http://www.pan-dora.co.jp/hyakunen/

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