クリステン・スチュワートがダイアナ元妃を演じアカデミー賞にノミネートを果たした『スペンサー ダイアナの決意』が絶賛公開中。このたび、様々な衣装でダイアナが舞うダンスシーンを収めた本編映像が解禁された。

Photo credit:Claire Mathon
「美しさを兼ね備えた彼女の特別な“繊細さ”を表現したかった」

『スペンサー ダイアナの決意』は、没後 25 年となるダイアナが、一人の人間として生きる道を選んだ決意の3日間の物語。ダイアナを演じるのは、『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』のクリステン・スチュワート。キャリア史上最高の演技と称された渾身の演技で、アカデミー賞主演女優賞に初のノミネートを果たした。監督を務めるのは、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のパブロ・ラライン。鋭い洞察力と確かな手腕でダイアナの孤独と苦しみを静かに浮き彫りにする。「スペンサー」というタイトルはダイアナの旧姓。プリンセスの肩書に隠れてしまった自己を呼び覚ますとき、彼女は再びこの名を名乗ることになる――。

あらゆるものからの抑圧に押しつぶされながら、ダイアナが次第に危うい精神状態へ移ろいゆく姿を描き、追い詰められれば追い詰められるほど美しさが増してゆくクリステン・スチュワート扮するダイアナの姿のギャップに称賛の声が多くあがっている本作。

監督のパブロ・ララインは「ダイアナのキャラクターを作っていく上で常に心掛けていたことは、彼女がもつミステリアスな面と脆い面をバランスよく捉えて、彼女の内面的な世界を作り上げることだった。そして彼女の心理を反映させた幻覚や記憶、恐怖や欲望などの要素を描くことによって、美しさを兼ね備えた彼女の特別な“繊細さ”を表現したかった」と語っているが、その信念が見事に映像となって、スクリーンいっぱいに展開されてゆく。

このたび解禁されたのは、その繊細さが爆発した、ダイアナが美しく壊れゆくシーンを切り取った本編映像。映像で描かれるのはすべてダイアナの幻想。王室に閉じ込められている自分を表現して踊るダイアナの姿が描かれる。

黒いドレスを着たダイアナは屋敷の廊下でどこか投げやりに踊り、寂し気な表情を見せる。そのあとは赤いドレス、そして白いドレスで軽快なステップを踏みながら踊る姿が描かれ、さらに映像は過去のダイアナを映し出し、子供から大人になるまでダイアナが力いっぱい人生を駆け抜ける様子が見て取れる。そして辿り着いた先は苦しいクリスマスを過ごす1991年のダイアナ。チャールズが不倫相手と自分に贈ったお揃いのパールネックレスを力いっぱい引きちぎろうとする――。

実際にダイアナ妃は幼い頃よりバレエを習っており、ダンスを愛していたという事実もよく知られている。人気ドラマ「ザ・クラウン」シーズン 4 でも大勢の前でダンスを披露するシーンが描かれていた。そのシーンは実際にあった出来事を描いており、2500人もの観客の前で、サプライズでダンスを披露したダイアナに、チャールズは苦虫を噛み潰したような顔をしていたという逸話も…。

Photo credit:Pablo Larrain

プリンセスの身では自由に踊ることすらできなかったダイアナ。張り詰めた心を人知れず解きほぐす手段として、宮殿の片隅で踊っていたことがあったかもしれない、とリアルに想像できる演出に切なさを抱かざるを得ないシーンとなっている。

さらにパブロ・ラライン監督はダイアナ役にクリステン・スチュワートを起用した理由に「彼女はこの作品にとても重要な“ミステリー”という、ダイアナとの共通点でもある要素を持ち合わせた数少ない女優だった」と語っている。

Photo credit:Pablo Larrain

普段のクリステンはボーイッシュでやんちゃなイメージが強いが、一度役に入ると映像からも分かるようにクリステンの隠し持っていたミステリー要素が、掴めそうで掴めないミステリアスなオーラを放っていたダイアナの姿を想起させる。クリステン本人はオファーをもらった当初「私がダイアナを演じるなんてクレイジーなの⁉」と笑ったというが、パブロ・ララインは審美眼を持っていたといえる。クリステンでしか表現することのできなかったダイアナの繊細さ。そんな稀有な魅力を心行くまで堪能できる本作は見逃せない一作となっている。

『スペンサー ダイアナの決意』は絶賛公開中。

作品情報

スペンサー ダイアナの決意
2022年10月14日(金)TOHO シネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー

STORY
1991 年のクリスマス。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の夫婦関係はもう既に冷え切っていた。不倫や離婚の噂が飛び交う中、クリスマスを祝う王族が 集まったエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウス。ダイアナ以外の誰もが平穏を取り繕い、何事もなかったかのように過ごしている。息子たちとのひと時を除いて、ダイアナが自分らしくいられる時間はどこにもなかった。ディナーも、教会での礼拝も、常に誰かに見られている。彼女の精神はすでに限界に達していた。追い詰められたダイアナは、生まれ育った故郷サンドリンガムで、今後の人生を決める一大決心をする――。

主演:クリステン・スチュワート(『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』) ジャック・ファーシング(「風の勇士 ポルダーク」)、ティモシー・スポール(『英国王のスピーチ』)、サリー・ホーキンス(『シェイプ・オブ・ウォーター』、ショーン・ハリス『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』)
監督:パプロ・ラライン(『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)

配給:STAR CHANNEL MOVIES

photo: Pablo Larrain
©2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED

公式サイト https://spencer-movie.com

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