ジャネール・モネイのMVでも知られる世界的ダンサー、リル・バックの驚異的なダンスの秘密と彼が育った街メンフィスを描いたドキュメンタリー映画『LIL BUCK REAL SWAN』が『リル・バック ストリートから世界へ』の邦題で8月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが決定。あわせてリル・バックが世界中に注目されるきっかけとなった、世界的チェロ奏者ヨーヨー・マとの運命の瞬間を含む場面写真が解禁された。

映画監督スパイク・ジョーンズが投稿したYouTube動画で世界中の注目の的に

本作はアメリカ南部・テネシー州メンフィスのゲットーで育ったチャールズ“リル・バック”ライリーが、世界的ダンサーとなるまでを描いたドキュメンタリー。

全米有数の犯罪多発地域で、キング牧師が暗殺された場所としても知られるテネシー州・メンフィス。そのタフな街で、リル・バックはメンフィス発祥のストリートダンス“メンフィス・ジューキン”にのめり込む。とにかくダンスが上手くなりたいと願った少年は、やがて奨学金を得てクラシックバレエにも挑戦、ジューキンとバレエを融合させ、名曲「白鳥」(「瀕死の白鳥」)を踊る。

そのダンスが世界的チェロ奏者ヨーヨー・マの目にとまり、ふたりはチャリティ・パーティーで共演。そこに偶然『マルコヴィッチの穴』『her/世界でひとつの彼女』の映画監督スパイク・ジョーンズが居合わせ、ダンスに驚愕したジョーンズは携帯で撮影すると、動画をYouTubeに投稿。それによってリル・バックは一気に世界中に注目されることになる。

世界的チェロ奏者ヨーヨー・マの目にとまり、ふたりはチャリティ・パーティーで共演

今回解禁された場面写真の一枚は、その人生のターニング・ポイントを捉えたスパイク・ジョーンズ撮影の携帯画像。神業パフォーマンスで世界中の度肝を抜き、YouTubeで300万回以上の再生回数を記録した実際の動画はこちらで確認を。

実写映画『くるみ割り人形とねずみの王様』でモーション・キャプチャーを担当

“メンフィス・ジューキン”とクラシックバレエを融合させ、さらに音楽を自在に表現し、誰も見たことのない驚異のダンスで世界中に注目されるリル・バック。ヨーヨー・マとの共演だけでなく、ジャネール・モネイの「Tightrope」のMV出演、マドンナのツアーへの参加、ルイ・ヴィトン財団での公演、ヴェルサーチとのオリジナルスニーカーのコラボ、ユニクロやAppleのCM出演など多彩な活躍を続け、最近ではディズニーの実写映画『くるみ割り人形と秘密の王国』でモーション・キャプチャーを担当したり、今年6月からは映画『ブラインドスポッティング』の TV ドラマ版にも出演が予定されている。

映画では、世界を舞台に活躍の幅を広げながら、メンフィスの子どもたちにダンスを教えるなど今もなおメンフィスという街と結びついている姿も描かれる。

監督は『ブラック・スワン』の振付師で、ナタリー・ポートマンの夫であるバンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー『Dancing is Living : Benjamin Millepied』で知られるルイ・ウォレカン。メンフィスというタフな街で、ただただダンスに夢中だった少年の運命が、1 本の動画で大きく変わり、唯一無二の世界的なダンサーとなり、メンフィスの子供たちの光になる。驚くほどにドラマティックな運命を描く、感動的なドキュメンタリーだ。

作品情報

リル・バック ストリートから世界へ
8月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国順次公開

原題:LIL BUCK REAL SWAN|2019年|フランス・アメリカ|ドキュメンタリー|85分
監督:ルイ・ウォレカン

配給:ムヴィオラ

©️LECHINSKI

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