『search/サーチ』の監督&製作陣の最新作『RUN/ラン』が6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国にて公開。このたび毒母の異常な愛から逃れようとする車椅子の娘の姿を捉えた特別映像“全力脱出編”が解禁された。あわせてスリラー映画好きの著名人より本作への絶賛コメントも到着した。
本作は『search/サーチ』(2018)の成功によって一躍、新世代スリラーの旗手となったアニーシュ・チャガンティ監督が、同じ製作チームと組んで完成させた長編第2作目。車椅子の娘に向けられた毒母の狂気の暴走を描くサイコ・スリラーだ。
チャガンティ監督がスリラーの原点に回帰し、ヒッチコック作品のスタイルに新鮮な視点と独特なひねりを加え、ジャンル映画の王道をゆく醍醐味を追求している。アメリカではコロナ禍を背景に、昨年11月にHuluでの配信がスタート。配信初週における同サービス最高視聴者数の記録を更新した。
今回解禁された特別映像は、「そこは閉ざされた一軒家」というナレーションと、耳の奥に段々迫ってくるような不気味な不協和音から始まる。
「あなたは車椅子」というテロップとともに車椅子の少女クロエ(キーラ・アレン)が鎖で繋がれている様子が映し出される。そこには「私が必要でしょ?」「逃げられないわよ」と迫りくる毒母ダイアン(サラ・ポールソン)の姿が…。
恐怖で歪み切ったクロエの表情と「毒母の異常な愛から脱出せよ」とテロップ。しかし脱出するには彼女の置かれた状況は絶望的だ。“携帯もない”、“ネットも繋がらない”。いわば監督の前作『search/サーチ』とは真逆の設定だ。
そんな絶体絶命の状況の中、映像はその後、クロエが2階の部屋から屋根を必死につたう姿(上半身の筋力だけで!)や、ハンダごてなど部屋にあるアイテムを組み合わせたり、階段を転げ落ちる姿など、まさに全ての力で脱出を図ろうとする様子を追っていく。
「ママやめて!」というクロエの絶叫。そしてやっとの思いで道路に出た彼女の目に飛び込んできたのは…?
本作のタイトル“RUN(逃げろ!)”を象徴するように満身創痍の脱出劇を繰り広げるクロエ。演じたキーラ・アレンは、監督や制作陣がオーディションを通じて発掘した新人女優だ。
実生活でも車椅子を使用している彼女は現役のコロンビア大学の学生でもあり、インタビューで「すぐにクロエに共感したわ。クロエにはすごく深みと繊細さがある。そして彼女は身体障害を負ったスリラー映画のアクションヒーローなの。クロエの視点からこのストーリーを探求するのがすごく楽しかった」と話している。
キーラはアクションシーンを意識してオーディション期間中、ロッキーさながらのトレーニング動画に“Eye of the Tiger”のBGMをのせて監督らに送ったという、なんともユーモラスな一面も持っている。
そんな本作に、スリラー映画通の著名人から絶賛コメントが到着。映画好きでも知られる[Alexandros]のVo&Gt川上洋平は「これ、多分俺の中で今年のサスペンスホラーのジャンルの映画では一位になると思う。」と絶賛し、鑑賞後の熱量を伝えたいと自身のWEB連載に公開2カ月前にも関わらず取り上げたほど。
また、コラムニストの山崎まどかも「クロエ役のキーラ・アレンの演技が素晴らしい。頭脳、体力、支配力、そして母の愛の狂気で立ちはだかる、強すぎるサラ・ポールソンに一歩も引かない!』とクロエの演技を絶賛、太鼓判を押している。コメントの一覧は以下にて。
ジワジワ、ヒリヒリ効いてくるこの“怖さ”は何なんだ! 近年のどんなホラー映画より、アクション大作より、ハラハラ、ドキドキが来る!手に汗握る緊迫の連続投与で、観客も呼吸困難や不整脈、感覚麻痺を起こしそう! このめくるめくヒッチコック的処方箋新スリラーの効き目を体感すべし!
小島秀夫(ゲームクリエイター)
クロエ役のキーラ・アレンの演技が素晴らしい。頭脳、体力、支配力、そして母の愛の狂気で立ちはだかる、強すぎるサラ・ポールソンに一歩も引かない!
山崎まどか(コラムニスト)
これ、多分俺の中で今年のサスペンスホラーのジャンルの映画では一位になると思う。
川上洋平([Alexandros])
父が娘を探す(search)物語から、娘が母から逃げる(run)物語へ。
そしてやっぱり今回も仕掛けられていた驚きのラスト。
アニーシュ・チャガンティ監督作品は絶対に見逃せない。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
何かがおかしい…
その理由を知った時に鳥肌が立つ、ゾッとする狂気の連続が最高に楽しい90分間。今年1番のスリラー。
DIZ(映画アクティビスト)
日常が異常だと気付き、唯一の信頼を失った時、自分は走り出すことが出来るのか…人間の愛が振り切れた時が1番怖い。イカれ過ぎ。searchの監督、スタッフ陣が制作していると聞いて納得しました。絶望感を創り出すのが本当に上手いです。期待通りでした!!
相田周二(三四郎)
アニーシュ・チャガンティ監督の前作『search/サーチ』は斬新な様式と技巧が際立つミステリー映画だったが、この新作はあらゆる場面がサスペンスで成り立っている。潔いほど純粋に、一心不乱の映画体験を提供する娯楽スリラーだ。
高橋諭治(映画ライター)
愛しているようで執着している、尽くしているようで奪っている。現実にもよくある構図なのが心底恐ろしい。
母子それぞれの情念を表現しきる、サラとキーラの凄みに圧倒されました。
レイナス(「ホラー通信」)
身体が言うことを聞かない。家にはネットも無ければ電話も繋がらない。自分には母しかいない。しかし、その母は……。近年稀に見る凄まじい詰みっぷりに戦慄。あらゆる束縛の恐怖がこの一作に詰め込まれている。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
RUN/ラン
6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー
監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ 製作・脚本:セヴ・オハニアン
出演:サラ・ポールソン、キーラ・アレン
2020/英語/アメリカ/90分/5.1ch/カラー/スコープ/原題:RUN/G/字幕翻訳:高山舞子
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
©2020 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:run-movie.jp
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