ソン・ガンホ&パク・ヘイル共演の史劇エンターテインメント『王の願い ハングルの始まり』が6月25日(金)より、シネマート新宿ほかにて全国ロードショー。本作は韓国映画として初めてユネスコ世界文化遺産「海印寺 蔵経板殿」「浮石寺 無量寿殿」「鳳停寺」での撮影が実現したことで注目を浴びている。


『王の願い ハングルの始まり』は、独自の文字創製を目指した世宗王の情熱と葛藤を描く作品。全ての民が文字を読み書きできる国を夢見た世宗王を演じたのは、『パラサイト 半地下の家族』で国際派スターへ躍進したソン・ガンホ。民衆のため、独自の文字創製に命を懸けた世宗王の情熱と葛藤を、迫真の演技で見事に演じ切っている。
王に反発心を抱きながらもいつしか支え合うシンミ和尚に扮するのは演技派俳優パク・ヘイル。本作が遺作となったチョン・ミソンが王后役として登場し、三人にとっては『殺人の追憶』以来16年ぶりの共演作となった。
また、人気ドラマ『愛の不時着』のタン・ジュンサンが若き僧侶役で登場。『王の運命 -歴史を変えた八日間-』の脚本で「映画評論家協会賞 最優秀脚本賞」ほか多くの賞に輝いたチョ・チョルヒョン監督が、本作で待望の監督デビューを飾り、脚本も担当。ハングル完成までのドラマチックな展開を主軸に、王と逆臣とのスリリングな対立や、王家が直面する哀しき運命など重厚な見どころが折り重なる作品に仕上がっている。
そんな本作の大きな見どころの一つとなっているのが、韓国映画として初めて韓国のユネスコ世界文化遺産「海印寺 蔵経板殿」「浮石寺 無量寿殿」「鳳停寺」で撮影された貴重な映像。

シナリオ作業の過程で、シンミ和尚の行跡を辿って韓国各地を査察したチョ・チョルヒョン監督は、劇中の象徴的な空間を実際の歴史が宿る文化遺産で撮影することを目標にし、6ヶ月以上にわたり文化財庁と緊密な会議を重ね、陜川の「海印寺 蔵経板殿」、栄州の「浮石寺 無量寿殿」、安東の「鳳停寺」のユネスコ世界文化遺産に登載された文化遺跡地を、韓国映画として初めてスクリーンに映し出すことに成功した。

韓国三大寺院の一つである「海印寺 蔵経板殿」では現在、「八万大長経」の完全保存のために、内部への出入りが不可能となっている。そのため、世宗とシンミがハングル創製の志を一つにするきっかけを与え、ハングル創製過程でも重要な役割を果たす「八万大長経」の実物を、本作では間接的に観ることのできる貴重な映像となった。

さらに、韓国の木造建築の中でも古い建物として有名な「景福宮」、「昌徳宮」、谷城の「泰安寺」、順天の「松広寺 国師殿」など由緒ある建築物も多数登場。新しく作られたセットでは決して作り出すことが出来ない色合いや、長い月日の深さが重なり合った構造物による歴史的な空間は多彩な印象を与え、ハングル創製を成し遂げた1443年当時に吸い込まれたような没入感を生み出している。鑑賞の際は悠久のときを感じられる背景にも注目してみよう。
王の願い ハングルの始まり
6月25日(金)より、シネマート新宿 ほか全国順次公開
【STORY】朝鮮第4代国王・世宗の時代。これまで朝鮮には自国語を書き表わす文字が存在しておらず、上流階級層だけが特権として中国の漢字を学び使用していた。この状況をもどかしく思う世宗(ソン・ガンホ)は、庶民でも容易に学べて書くことができる朝鮮独自の文字を作ることを決意。そこで、低い身分ながら何カ国もの言語に詳しい和尚シンミ(パク・ヘイル)とその弟子たちを呼び寄せ、協力を仰いだ。王を取り巻く臣下たちは、国の最高位である王様が最下層の僧侶と手を取り合い、庶民に文字を与えようとしている前代未聞の事態に激しく反発。逆境と葛藤のなか、世宗大王とシンミは民へ贈る新たな文字作りに突き進んでいく――!!
監督・脚本:チョ・チョルヒョン 『王の運命 歴史を変えた八日間』
出演:ソン・ガンホ、パク・ヘイル、チョン・ミソン、キム・ジュンハン、チャ・レヒョン、タン・ジュンサン
2019年/韓国/韓国語/ 110分/ 5.1chデジタル/スコープサイズ/原題:나 랏 말 싸 미/英題:The King’s Letters/字幕翻訳:福留友子
配給:ハーク
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