マーベルの『マイティ・ソー』シリーズの「ウォリアーズ・スリー」の1人ヴォルスタッグ役や、インド映画『RRR』の冷酷な総督役など多数の作品に出演した北アイルランド出身の個性派俳優レイ・スティーヴンソンがイタリアで新作撮影中に急死したと米「The Hollywood Reporter」など各メディアが報じた。享年58。

Mingle Media TV, CC BY-SA 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0, via Wikimedia Commons
ジェームズ・ガン監督が追悼コメント

イタリアのイスキア島で新作を撮影中だった2023年5月21日に緊急搬送されたというスティーヴンソンだが、死因は不明。享年58。3日後の5月24日が59歳の誕生日だった。

北アイルランド出身。1998年に『ヴァージン・フライト』で映画デビュー。『キング・アーサー』(04)などに出演した後、『パニッシャー/ウォー・ゾーン』(08)で主演級に。TVシリーズ「ROMEローマ」(05~07)でも人気を呼んだ。

ほかに『ダレン・シャン』(09)『ザ・ウォーカー』(10)『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(10)『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)『ダイバージェント』シリーズ(14~16)『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(14)『トランスポーター イグニション』(15)『ファイナル・スコア』(18)などアクション系を中心に活躍。

また彼は現在日本公開中の『MEMORY メモリー』(22)にも出演。『スター・ウォーズ』シリーズの「反乱者たち」(16)「クローン・ウォーズ」(20)ではガル・サクソン役で声の出演を果たし、スピンオフの「アソーカ」(23)ではバイラン・スコル役を演じている。

関係者たちは追悼コメントを発表。ジェームズ・ガン監督は「あまりにも若すぎる逝去を聞いてとても残念に思っています。彼のことは『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のポストクレジットの撮影やイベントでの交流で少し知っているだけですが、一緒に仕事をするのが楽しくて、何度も笑いました」とコメントしている。

2016年のインタビューでレイ・スティーヴンソンは、自分が演技を選んだのではなく、演技が自分を選んだと語っている。「それは啓示でした。決断することなどなかったのです。天職なのです。私には選択肢がなかった。何の保証もないまま、ただひたすらその世界に身を投じることを受け入れなければならなかったのです」。

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