作品賞含むトニー賞4冠、グラミー賞に輝く傑作ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『イン・ザ・ハイツ』が全米で6月11日より公開され、大ヒットスタートを切った。日本ではいよいよ7月30日(金)より公開。このたび本編のオープニングを飾る、8分30秒におよぶ圧巻のミュージカルシーン映像が初解禁された。

トニー賞4冠(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカルを映画化した『イン・ザ・ハイツ』。FOX NEWS、バラエティ紙、タイム誌など全米の名だたるマスコミがこぞって「今年最も観たい映画」に挙げ、はやくもアカデミー賞最有力とのレビューも出ている。
6月11日にはついに全米の3456スクリーンで公開され、11日(金)~13日(日)までの3日間で11,405,000ドルのオープニング成績(BOX OFFICE MOJO調べ)という大ヒットを記録。ジョン・M・チュウ監督にとって『クレイジー・リッチ!』に続く大ヒットとなった。
米・映画批評サイトRotten Tomatoesでは一般の観客のレビューも多く上がり、驚異の96%フレッシュを記録(※)。全米でのロングランヒットおよび、今後続々と公開となるヨーロッパ・アジア各国世界各国での大ヒットスタートが期待されている。(※2021.6.14 時点)
このたび解禁された本編映像は、映画と同じタイトルのテーマ曲「イン・ザ・ハイツ」が流れるオープニングのミュージカルシーン。ニューヨークの片隅にある街で、主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が家から出て、自身がオーナーを務めるコンビニへ向かう様子からスタートする。
実際にニューヨークのはずれに存在する街「ワシントン・ハイツ」は音楽が街のそこかしこで流れている賑やかな街。主人公が歩くステップも、放水の音も、マンホールのふたもそれ自体が楽器のように軽快なリズムを刻んでいく。
続いてウスナビに挨拶するアイス屋ピラグア・ガイは『イン・ザ・ハイツ』の生みの親、リン=マニュエル・ミランダ。ピューリッツアー賞、グラミー賞、エミー賞、トニー賞、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星を受賞するなど今やミュージカル界のみならずエンターテイメント業界にその名を轟かす鬼才だ。
そしてウスナビがコンビニの開店準備を終えると、店には常連客たちが次々とやってくる。ワシントン・ハイツの皆のお母さんのような存在のアブエラ(オルガ・メレディス)、街のタクシー会社で働くベニー(コーリー・ホーキンズ)、ウスナビが密かに想いを寄せるヴァネッサ(メリッサ・バレラ)。
彼ら住民たちの日常が「イン・ザ・ハイツ」のメロディにのせて描かれていく。「商店には厳しい時代」「生活は苦しい」「この街は苦難のとき」といった歌詞からは、彼らの現実が厳しいことが伝わってくる。夢を追ってこの街へはるばるやってきたものの、彼らはそれぞれに問題を抱え、街自体も大きな危機に直面していた。

映像の最後を飾るのは、500人以上のダンサー・エキストラを稼働し撮影された、ワシントン・ハイツの路上で繰り広げられる躍動感あふれる群舞シーン。ウスナビは「ここは僕たちの街」と宣言し、現実に打ちのめされても「何度でも立ち上がる」という力強いメッセージを放つ。逆境に立ち向かう彼らの魂の叫びに胸を打たれる圧巻のシーンだ。
「ワシントン・ハイツ」はリン=マニュエル・ミランダが今も住む絆深い街。実際の撮影では多くの住民たちがこのダンスシーンの撮影に参加したという。このオープニングナンバーから幕を開け、物語はどのように展開するのか。本作の日本公開まであと1か月半だ。
イン・ザ・ハイツ
7月30日(金) 全国ロードショー
■監督:ジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ!』)
■製作:リン=マニュエル・ミランダ(『モアナと伝説の海』作曲/歌、ミュージカル「ハミルトン」)
■出演:アンソニー・ラモス(『アリー スター誕生』)、コーリー・ホーキンズ(『キングコング:髑髏島の巨神』)、レスリー・グレース(シンガーソングライター/歌手)、メリッサ・バレラ(『カルメン』)、オルガ・メレディス(ミュージカル版「イン・ザ・ハイツ」)、ジミー・スミッツ(『スター・ウォーズ』シリーズ)
■全米公開:2021年6月11日
■原題:In the Heights
■配給:ワーナー・ブラザース映画
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