大ヒットホラー・ゲームの映画化『返校 言葉が消えた日』主題歌のミュージックビデオが解禁

2017年に発売された台湾の同名大ヒットホラー・ゲームを映画化した『返校 言葉が消えた日』が7月30日（金）公開。このたび、映画のオリジナル楽曲で、2019年の金馬奨にて主題歌賞を受賞した「光明之日」のミュージックビデオが解禁された。

本作は『悲情城市』や『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』に続く、白色テロ時代を描いた衝撃のダーク・ミステリー。

台湾人が忘れてはならない40年にも及んだ負の歴史を正面から描き、第56回金馬奨で主要12部門にノミネート、最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞の快挙を成し遂げた。その深いメッセージ性は昨年1月の台湾総統選挙にも影響を与えたと言われ、メディアやSNSで大騒動を巻き起こした。

このたび解禁されたのは、2019年の台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨にてみごと主題歌賞を受賞し、映画とともに多くの『返校』ファンに愛されるオリジナル楽曲「光明之日」のミュージックビデオ。

劇中映像を使用した映像には、物悲しく切ない曲に乗せて、翠華高校３年生のファン・レイシン（ワン・ジン）と、美術教師のチャン･ミンホイ（フー･モンボー）が人目を避けた寺の境内で、心を通わすシーンが映し出される。

スケッチブックに水仙の絵を描くチャン先生に、ファンが「なぜ水仙が好き？」と尋ねると、「形がシンプルだし、人目を気にせず、自分の世界を生きている」と答える。

「孤独だわ」とつぶやくファンに、チャン先生は「理解する人がいれば、孤独じゃない」とファンの目をじっと見つめる。

オリジナル楽曲「光明之日」では、そんな決して許されることのない2人の「平凡で自由に生きてほしい」という、青春を奪われた若者たちの切ない思いが唄われている。