ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で三冠を獲得し、世界中の映画祭から喝采を浴びた映画『テーラー 人生の仕立て屋』が9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開。このたび劇中に登場する華やかで美しいドレスや紳士服の衣装制作過程がわかる貴重なスクラップが解禁された。

本作は、ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠に輝き、世界中の映画祭から喝采を浴びた感動の物語。寡黙なニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋を父と営んできた。だがギリシャを不況が襲い、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。崖っぷちに立たされたニコスだったが、手作り屋台で「移動式テーラー」を始めることをひらめく。だが大きな屋台を背負って街に繰り出すも、道端で高級スーツは売れず…。途方に暮れるニコスにあるオファーが舞い込む。「ウェディングドレスは作れる?」紳士服一筋だったニコスは、世界にー着しかないオーダーメイドドレスを作り始めることに!
このたび解禁されたのは、いよいよ今週末より公開となる本作の衣装デザイナーによるスクラップブック。劇中に登場するウェディングドレスや主人公ニコスと父親の紳士服、隣に住むお洒落なご婦人オルガの衣装の制作過程がわかる貴重な内容だ。



ニコスと父のスーツと、登場するドレスは全てこの映画のためだけに作られたもの。ドレスや洋服一つにしても、バラエティ豊かな多くの生地の中から選んだことが見て取れる。
どれも海辺の街を思わせる可愛くて青空の似合う色や柄で、見ているこちらも心が弾む。紳士服のデザインも東欧ならではの華やかでかつ洗練されたデザイン。また、手書きで描かれたウェディングドレスや、オルガのドレスのデザイン画も見惚れるほど美しい。



本作の全ての衣装デザインを手掛けたのは、広告や映画など多方面で活躍中のベルギー出身デザイナーのジュリー・ルブラン。監督とルブランは、本作のドレス作りのためにアレキサンダー・マックイーンや三宅一生のドレスを参考にして、彼らのような芸術性の高いドレスからインスピレーションを受けたのだという。
映画に登場する色鮮やかな洋服たち。あなただけのお気に入りの一着を見つけてみるのも楽しみの一つになるはず!
テーラー 人生の仕立て屋
2021年9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開
【STORY】
寡黙なニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋店を父と営んできた。だが不況がギリシャを襲うなか、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。途方に暮れたニコスは、なんと手作り屋台で、移動式の仕立て屋を始めることを思いつく。だが店を飛び出してはみたものの、道端で高級スーツは全く売れず、商売は傾く一方。そんなある日、思いがけないオファーを受ける。「ウェディングドレスは作れる?」。これまで紳士服一筋だったニコスだったが、思い切って人生初めてのウェディングドレス作りに挑むことに!隣人の母子に手伝ってもらい、ニコスは女性服の仕立てを学び始める。そして青空の下、オーダーメイドのドレス作りを始めるが―!?
監督・脚本:ソニア・リザ・ケンターマン
出演:ディミトリス・イメロス、タミラ・クリエヴァ
2020年/ギリシャ・ドイツ・ベルギー/ギリシャ語・ロシア語/101分/スコープ/カラー/5.1ch
英題:Tailor 日本語字幕:星加久実 字幕監修:柳田富美子
後援:駐日ギリシャ大使館 配給:松竹
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