北欧アイスランドにある男女共学の家政学校を追ったドキュメンタリー『〈主婦〉の学校』(原題:The School of Housewives)の公開初日が10月16日(土)に決定。あわせてポスタービジュアルと予告編も完成した。

1942年創立の伝統校「The School of Housewives」は、若い女性を良き「主婦」に育成するべく始まった学校で、調理、洗濯、掃除、裁縫、編み物、刺繍、穴の繕い、アイロンがけ、テーブルセッティング、消火器の使い方…など、生活に役立つあらゆることを学ぶ場。本作は、その学校を通して「暮らし」や「家事」を柔らかく問うドキュメンタリーだ。
このたび完成した予告編は、学校に通う人々がそのきっかけを語るシーンから始まる。そして「ジェンダー平等12年連続1位 北欧アイスランド」という文字が映し出され、1942年から現在まで続く「男女共学の主婦の学校」における学びの様子が映し出されていく。
そこで教えられるのは「いまを生きる」ための知恵と技術。卒業生のひとりは「家事の見方が変わった。分からないままやってれば生活がつまらなくなる」と語る。「ここでの教えは生涯心に刻まれる」という人も。
また完成したポスタービジュアルでは、校章を真ん中に、主婦の学校で学ぶ様々な事柄が彩り豊かなイラストで表現されている。

散りばめられたイラストは、アイスランドのイラストレーターが、学校での時間を表して、1日1枚ずつカレンダーにして描いたもの。
そこに、学校で教えている多岐にわたる家事を言葉としても組み込み、具現化。実写ドキュメンタリーにも関わらず、敢えて全く人を登場させない、大胆なポスタービジュアルとなっている。
本作の公開劇場であるシアター・イメージフォーラムでは、コロナ禍が続く今年1月より、YouTubeチャンネルで「Sign of Life:シアター・イメージフォーラム ‟配給さん、いらっしゃい!”」を絶賛配信中。映画を一番よく知っている配給会社の担当者に映画の魅力や、会社や自身のことを語って貰い、上映する映画により興味を持ってもらうという番組だ。
その別企画として立ち上がった配信番組「Sign of Life: “配給さんと映画を届ける”」の第二回「ポスター決定への道のり+予告編完成」が2021年6月30日(水)18:00より配信。こちらの配信番組では、映画が映画館で公開され、観客に届くまでの配給・宣伝のプロセスをオープンにする。
通常、観客は出来上がったポスターや予告編しか目にすることはないが、今回の配信では、ポスターと予告編が世に出るまでの制作のプロセスが語られる。まず、配給がポスターや予告編の制作者に依頼し、制作者が映画をどのように受けとめて形にするのか。それぞれ制作されたものを、配給が映画館に相談しながら、どうやって完成版に近づけていくのか。制作の途中で作られたラフデザインなどを見せながら語っていく。
そして、予告編制作者の前島誠二郎をゲストに招いて制作過程を語ってもらい、編集が終わったばかりの予告編を披露。ポスターや予告編の最終決定に至るまでの喧々諤々!を、余すことなく話していく。
今後も10/16(土)の公開までに、作品にまつわる専門家のレクチャーなど、月1回のペースで番組配信を予定。『〈主婦〉の学校』が公開=開校する前の“事前学習講座”としてご覧になってはいかがだろうか。映画ファンの方はもちろん、今後、映画界を目指したいと考えている方にも、必見だ。
映画が映画館で公開されるまでには、多くの人々が関わっている。その仕事を垣間見ることのできる貴重な機会となる。第一回の模様はコチラ。
シアター・イメージフォーラム配信番組「Sign of Life: ‟配給さんと映画を届ける”」
kinologue配給『〈主婦〉の学校』:第2回「ポスター決定への道のり+予告編完成」
出演者:シアター・イメージフォーラム山下宏洋、kinologue森下詩子、宣伝担当・伊藤麻衣子
ゲスト:シュートシネマ・スペクタクル合同会社 代表 前島誠二郎(予告編制作者)
配信日:2021年6月30日(水)18:00~(45分程度)
イメージフォーラムYouTubeチャンネルにて
https://www.youtube.com/user/imageforum
〈主婦〉の学校
10月16日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次ロードショー
監督・脚本・編集:ステファニア・トルス
2020年/アイスランド/アイスランド語/ドキュメンタリー/78分/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/DCP
原題:Húsmæðraskólinn/英題:The School of Housewives
後援:アイスランド大使館
提供・配給:kinologue
© Mús & Kött 2020