第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たした話題作『モーリタニアン 黒塗りの記録』のケヴィン・マクドナルド監督、ジョディ・フォスター、タハール・ラヒムの3人がリモートで緊急集合し、本編シーンを分析&解説した映像が解禁された。第78回ゴールデングローブ賞ノミネートも納得の名演誕生秘話を当事者たちが赤裸々に語る貴重な映像だ。

タハール・ラヒム「あのシーンは二人とも演技プランなしで挑んだ。とても奇妙で不思議な時間だった」

9.11同時多発テロの首謀者の1人として拘禁された男の衝撃の実話を豪華キャストで映画化する『モーリタニアン 黒塗りの記録』。このたび解禁されたシーン分析映像に参加するのは、ケヴィン・マクドナルド監督、ナンシー・ホランダー弁護士役のジョディ・フォスター、モハメドゥ・スラヒ役のタハール・ラヒムの3人。取り上げるのは、ナンシー・ホランダー弁護士がグアンタナモ収容所でモハメドゥ・スラヒと面会する重要シーンだ。

モハメドゥの無罪を信じていたナンシー弁護士は、何かを隠すかのように苦悩するモハメドゥに対して疑念を抱き、困惑と動揺の眼差しで感情を露わにする。一方のモハメドゥも「どうせ俺は死ぬ!」などと気持ちを高ぶらせて席から立ち上がり、ナンシー弁護士に襲い掛かりそうな勢い。まさに一触即発のひりついたスリリングな場面といえる。

狭い面会室をイラついたように歩き回るモハメドゥの心情について、演じたタハールは「モハメドゥの転換点だ。彼は拷問された事実を知られることを恥じている」とその背景を解説。ケヴィン監督も「看守の聞く前で真実を話すことを恐れてもいる。鬼気迫るシーンだね」と太鼓判を押す。

一方のジョディは、演じたナンシー弁護士の心境を「もちろん裏切られたと感じている。無罪である可能性があると考えていたからよ。何度も裏切られてきたから『やっぱりね!』とも思っている」と代弁。モハメドゥから「有罪だと思っているんだろ!?」と核心を突くような言葉を浴びせられた際には、演じながら「人が心を開き、再び閉ざす様子を見せつけられる。信じていた人に心の弱さを暴露された」と感じていたそうだ。

本作でジョディは第78回ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞し、タハールは主演男優賞にノミネートされた。タハールにとっても面会シーンは特に印象深かったようで「あのシーンは二人とも演技プランなしで挑んだ。とても奇妙で不思議な時間だった。脚本通りに演じるのとは違う。感情のままに動いて、それに相手が反応する。その相手がジュディで本当に幸運だったよ」と感謝しきりだ。

新旧名優がどのような心境と心情でキャラクターとシーンを作り上げたのかがよくわかる今回のシーン分析映像。本編鑑賞前に観ると物語への興味がそそられるし、鑑賞後に観るとトリビア的な驚きと再発見がある。ぜひとも映画本編とセットでじっくりと味わってみよう。

『モーリタニアン 黒塗りの記録』は10月29日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開。

作品情報

モーリタニアン 黒塗りの記録
2021年10月29日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

監督:ケヴィン・マクドナルド『ラストキング・オブ・スコットランド』 『消されたヘッドライン』
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ「モーリタニアン 黒塗りの記録」(河出文庫)

2021年/イギリス/英語・アラビア語・フランス語/129分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/5.1ch/原題:THE MAURITANIAN/G/字幕翻訳:櫻田美樹 
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ

© 2020 EROS INTERNATIONAL, PLC. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト kuronuri-movie.com 

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事