2022年2月11日(金)より”未体験ゾーンの映画たち 2022”内にて、30年ぶりにリバイバル公開される映画『シティ・オブ・ジョイ 4K デジタル・リマスター版』。公開を前に、タレントのJOY、日本初公開時の宣伝プロデューサー、原作本の翻訳者、インド関連の文化人など、各界の著名人からアツい推薦コメントが続々到着した。

僕の名前"ジョイ"が映画のタイトルにも入ってるってことで、若干のムチャ振りをくらいながら観ることになったこの作品。
結果、家族の為に頑張る父親に胸打たれてしまいました。
感動よ。また一つ大好きな映画が出来た。
注) JOY さんは”ジョイ”という名前繋がりだけの理由から本作のコメントを引き受けてしまったのですが、劇中愛する家族のために奔走する父親のハザリに、同じ父親目線で感情移入、まんまと映画にハマってしまったそうです。

元・日本ヘラルド映画(株) 『シティ・オブ・ジョイ』宣伝プロデューサー/現・尾畑酒造(株)五代目蔵元
本作の中で、主人公が一輪の花を差し出すシーンがあります。
この映画への出演を熱望したパトリックの作品への愛情と、彼の人柄に心を打たれたことを懐かしく思い出しました。
名作『ミッション』の陰に隠れているが、2020年代だからこそ、改めて評価し直したい映画。現代に必要なのは西洋文化の介入による悲劇『ミッション』ではなく、他文化への共感を深めていく『シティ・オブ・ジョイ』だ。
今も昔も、旅人がインドに訪れる理由は変わらないのかもしれない。
歓喜の街・カルカッタの人々と出会い、「人生に飛びこむ」ことを選んだマックス医師の姿に、当時旅人だった自分の姿を重ねずにはいられなかった。

この映画にある"生きる"とは、助け合いの中に広がる救い。
誰にでも降りかかる大小かかわらずの哀しみが我を覆いつくした時、その日常に降りかかる困惑から抜け出す道をこの映画は教えてくれる。"生きる"を正に感じる物語。
この30年でコルカタは変わった。世界も変わった。
けれども変わらないこともある。
それは「生きていくのは楽じゃない、だからこそすばらしい」ということ。
コルカタはたぶんそれを知るのに最適な場所なのだ。
原作「LA CITÉ DE LA JOIE」は世界中に感動の大爆発を引き起こした。
次にその映像作品が現れた。それが30年の時を経て、コロナ禍のいま蘇った。
大難にひるまぬ行動と勇気に彩られた本作品の真の出番がやってきた。
30 年の歳月は、主役を演じた2人の男優を天国へ連れ去ってしまった。
だが、彼ら出演者が刻印した物語は、今もみずみずしく、心に迫る。
貧困ではなく、インドの豊かさが描かれた作品だ。

人が人を愛するということ―。
それは文化や人種の違いを超越して存在しているものだということを再認識させられる。
30年前では気づけなかったことがきっとあるだろう。
今この現代社会においてこそ観て欲しい1本。
シティ・オブ・ジョイ 4K デジタル・リマスター版
2022年2月11日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
【STORY】
ひとりの少女の命を救えなかったことから自分の無力さに打ちひしがれ、救いを求めてインドのカルカッタへやって来たアメリカ人青年医師マックスは、貧困から逃れるために田舎から出て来た車引きのハザリ一家と、"歓喜の街"(シティ・オブ・ジョイ)と呼ばれるスラム街で出会う。街で診療所を運営する白人女性ジョアンに頼まれ、しぶしぶ診療の手伝いを始めたマックスだったが、街の支配者ガタクとその息子アショカに搾取されながらも、懸命に生きようとするハザリら街の人々を見て、医者として、また人間としての意義と尊厳を取り戻していく──。
【STAFF&CAST】
監督:ローランド・ジョフィ/原作:ドミニク・ラピエール/撮影:ピーター・ビジウ/音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:パトリック・スウェイジ、ポーリーン・コリンズ、オム・プリ、シャバナ・アズミ、アイーシャー・ダルカール、アート・マリク
1992 年/イギリス・フランス/135 分/カラー/ビスタサイズ/英語 5.1ch/DCP/原題:CITY OF JOY/字幕翻訳・監修:戸田奈津子
提供・配給:キングレコード
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