第94回アカデミー賞で国際長編映画賞、脚本賞にWノミネートされた話題作『わたしは最悪。』(7月1日公開)から、主人公の恋のために世界の時間が全て静止するシーンを切り取った本編特別映像が解禁された。デジタル処理は一切無しで撮影されたという驚異の映像だ。

本作は、第94回アカデミー賞や第74回カンヌ国際映画祭(女優賞受賞)など世界中で絶賛され、映画ファンを虜にしているノルウェー発の異色作。学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分の女性ユリヤの恋と成長の物語だ。監督は『母の残像』『テルマ』のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭コンペティション部門とある視点部門に本作を含め3度正式出品されるなど、海外の映画祭で高く評価され、ノルウェーで最もリスペクトされている奇才だ。ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。
このたび解禁された本編映像は、主人公のユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)が年上の恋人アクセルと「コーヒーは?」「ちょうだい」とやり取りする、いつも通りの朝の様子から始まる。
しかし、ユリヤがキッチンのライトを付けた瞬間、世界の全ての時間が止まってしまう。戸惑いつつも全てが静止した美しいオスロの街中に駆け出すユリヤ。彼女が真っ先に向かったのは、あるパーティで出会って以来、心から離れなくなってしまっていた魅力的な男性・アイヴァンがいる場所だったー。
この印象的なシーンを「とてつもなくロマンチックなシーン」と表現するトリアー監督。そして「一夫一婦制の境界線を楽しみながら“でも、すべてを止めて、恋人と異なる時間軸にいたい”というユリヤの気持ちの揺れを表現したものだ」と明かす。
驚くべきはその撮影手法。実は、このシーン全てがデジタル処理を一切使っていない「リアルな撮影」だと言う。「デジタルの効果も使いたくなかったから、本物の人間がじっと立ち、風は木立や人間の髪を揺らしているんだよ」「この場面は究極のロマンチックなファンタジーだよ」とそのこだわりを語っている。
なお、本作は公開日よりSNSを中心にキャンペーンを実施。7月1日(金)より、映画公開を記念し、ヘアサロン「PEEK-A-BOO」とのタイアップとしてヘアカット100名無料キャンペーンが決定。本作鑑賞後の感想を、『わたしは最悪。』のSNS(インスタグラム or ツイッター)をフォローした後、ハッシュタグ「#わたしは最悪PAB 」と共に投稿すると、その中から抽選100名様がヘアカット無料になるというスペシャルな企画となっている。『わたしは最悪。』の公式Twitter(@worstperson0701)、公式Instagram(@worstperson2022)をチェックしてみよう。
『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー。
わたしは最悪。
2022年7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー
STORY
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。
監督:ヨアキム・トリアー 『テルマ』(17)、『母の残像』(15)
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー
原題:Verdens verste menneske
英題:The Worst Person In The World
2021 /ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/カラー/ビスタ/5.1ch デジタル/128 分/字幕翻訳:吉川美奈子/後援:ノルウェー大使館
配給:ギャガ
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