フランス映画界の名優であり監督作も⾼く評価されるマチュー・アマルリック監督最新作『彼⼥のいない部屋』(8月26日公開)のメイキング写真が一挙公開された。個性的な名優マチュー・アマルリックならではの演出法が垣間見える写真の数々だ。

⾃ら演じて⾒せるマチュー・アマルリック監督
©Charles Paulicevich - 2021 LES FILMS DU POISSON - GAUMONT - ARTE FRANCE CINEMA - LUPA FILM
「僕は⾃分で何度もクラリスを演じて、⾃分に何が起こったかをヴィッキー(・クリープス)に囁いた」

昨年、カンヌ国際映画祭に新設されたカンヌ・プレミア部⾨に選ばれ、フランスのアカデミー賞といわれる「セザール賞」では主要部⾨にノミネートされたフランス映画『彼⼥のいない部屋』。監督・脚本は、個性的な名優であり、カンヌ国際映画祭監督賞に輝くなどすでに監督としても⾼く評価されるマチュー・アマルリック。本作ではかつてないモンタージュで⼈間の感情を表現し切り、「彼の最⾼傑作」とフランス国内で絶賛が寄せられている。

主⼈公を演じるのは、いま“ヨーロッパ No.1 ⼥優”とも⾔われ、今年のカンヌ「ある視点」部⾨⼥優賞にも輝いたヴィッキー・クリープス(『ファントム・スレッド』『オールド』『ベルイマン島にて』)である。

海外資料にあるストーリーは「家出をした⼥性の物語、のようだ」という 1 ⾏のみ。詳しいストーリーは謎に包まれているが、このたび、それを想像させるメイキング写真が公開された。

写真が捉えているのは、レストランらしき場所、緑豊かな庭、バルコニー、そして遠くに雪⼭が⾒える屋外などでの撮影⾵景。中でも印象的なのは、主⼈公クラリスの夫役のアリエ・ワルトアルテに後ろから抱きしめられている監督マチュー・アマルリックの姿だ。

「僕は⾃分で何度もクラリスを演じて、⾃分に何が起こったかをヴィッキー(・クリープス)に囁いた。どんな移動をしたか、どう⾝体が動いたか、どんなテンポで演じたかをヴィッキーに伝えることもあった」とアマルリック監督は語っているが、これはまさに名優でもある監督だからこそできること。

「僕が脚本を書いていたときに流した涙を彼⼥が受け継ぎ、⾃分のものとして内⾯化してくれた」とも語っているアマルリック監督。彼の演出の秘密が覗けるとともに、本作ではカメラの後ろ側にいるアマルリックの姿が垣間⾒られる、貴重なメイキング写真となっている。

なお、前売り券を劇場窓⼝で購⼊するとメイキング写真を使った「メイキングフォトカード」が特典としてプレゼントされる(数量限定)キャンペーンも実施されている。

今、最も⾒逃せない⼥優といえるヴィッキー・クリープス過去最⾼クラスの演技と、思いがけない展開に⼼震える、マチュー・アマルリック監督の渾⾝作『彼⼥のいない部屋』は8月26日(金)より、Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開。

作品情報

彼⼥のいない部屋
2022年8月26日(金)より、Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開

原題:SERRE MOI FORT /英語題:HOLD ME TIGHT
監督: マチュー・アマルリック|出演:ヴィッキー・クリープス(『ファントム・スレッド』『オールド』)、アリエ・ワルトアルテ(『Girl/ガール』)
2021 年|フランス|97 分|DCP|カラー|日本語字幕:横井和子

配給:ムヴィオラ

© 2021 - LES FILMS DU POISSON – GAUMONT – ARTE FRANCE CINEMA – LUPA FILM

公式サイト  http://moviola.jp/kanojo

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