元ビーチ・ボーイズのブライアンに密着した初めてのドキュメンタリー『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』がいよいよ今週末8月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国ロードショー。このたび、今なお創作の手を緩めない稀代の天才ブライアン・ウィルソンの貴重なレコーディング風景を収めた映像が解禁された。

本作は「サーフィン・U.S.A.」「グッド・バイブレーション」「神のみぞ知る」、そして名盤「ペット・サウンズ」「スマイル」などを生みだした「ビーチ・ボーイズ」の創設メンバー、ブライアン・ウィルソンに密着した初めてのドキュメンタリー。その輝かしすぎる栄光の日々の半面、稀代の天才ソングライターが抱えていた、哀しくも壮絶な真実とは? 秘められた想いが今、「天才」自身の言葉によってつむがれる。
このたび解禁された本編映像では、現在のブライアンが「ユナイテッド・レコーディング」で「カントリー音楽の父」「ブルーヨーデラー」「歌うブレーキ係」など数々の異名をとるジミー・ロジャーズの1957年「Honeycomb」を、仲間とともにセッションし、レコーディングする様子が切り取られている。
「Honeycomb」は、ボブ・メリルが1954年に書いた曲で、ジミー・ロジャーズのカヴァー・ヴァージョンが全米チャートで第1位を記録。ビーチ・ボーイズでは1974年の『15ビッグ・ワンズ』の時期に同曲をレコーディングしたもののリリースには至らず、ブライアンは2015年のソロ・ツアーなどで演奏していた。
映像は、レコーディング・スタジオに到着したウィルソンが「緊張する」と語るシーンから始まる。「“カリフォルニア・ガールズ”を聴けば大丈夫」と自らを鼓舞するウィルソン。レコーディングのアイディアについて説明しながら、自らピアノを演奏したりと、稀代の天才と呼ばれたその才能は枯渇することをしらない。
ワンダーミンツのダリアン・サハナジャや、『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ツアーにて音楽監督を務めたポール・マーテンズ、そして2019年に亡くなってしまったニッキー・ワンダーことニック・ワルスコら、バンド・メンバーと精力的に演奏する姿が描かれる。
本編には、カール・ウィルソン&ジャック・ライリー作「ロング・プロミスト・ロード」をはじめとする、かつてビーチ・ボーイズ名義でリリースされた楽曲を映画用に新録したヴァージョンや、この映画のためにジム・ジェームス(マイ・モーニング・ジャケット)とブライアンが共作した新曲「Right Where I Belong」も用意されている。
精神疾患を抱えつつ、ビーチ・ボーイズのデビュー時のように、ほとんどやったこともないサーフィンの曲を無理に書くことなく、身の丈に合ったペースと創造性の中で新たな充足の日々を満喫しているブライアン。再出発の日差しの中で人生の喜びと悲しみを振り返る『ブライアン・ウィルソン/約束の旅路』は、いよいよ8月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国公開。
ブライアン・ウィルソン/約束の旅路
2022年8月12日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国ロードショー
監督:ブレント・ウィルソン 製作:ティム・ヘディントン、テリサ・スティール・ペイジ、ブレント・ウィルソン
製作総指揮:ブライアン・ウィルソン、メリンダ・ウィルソン、ジェイソン・ファイン 共同プロデューサー:ジャン・ジーフェルス
出演:ブライアン・ウィルソン、ジェイソン・ファイン、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、ニック・ジョナス、リンダ・ペリー、ドン・ウォズ、ジェイコブ・ディラン、テイラー・ホーキンス、グスターヴォ・ドゥダメル、アル・ジャーディン、ジム・ジェームズ、ボブ・ゴーディオ
2021年/アメリカ/英語/93分/原題:Brian Wilson: Long Promised Road/字幕監修:萩原健太
配給:パルコ ユニバーサル映画
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