ディオール専属クチュリエールが衣装監修した映画『オートクチュール』(3月25日公開)の本編映像が解禁された。主演ナタリー・バイが演じるエステルの勤務先であるディオールのアトリエでの始業風景が切り取られている。また監督による美しいアトリエの製作秘話も明かされた。

「ムッシュ・ディオールの最初のアトリエのようなドラマチックなものを目指しました」

孤独を抱えながらも仕事に打ち込んできた女性と、夢を見ることさえ知らなかった少女。境遇も年齢も正反対のふたりの人生が、世界最高峰の一流メゾン、ディオールのアトリエを舞台に交差する――。本作は「美の殿堂」を舞台に、出会うはずのなかった二人の女性の人生を描く人生賛歌の物語。

主演にフランスが誇る名女優ナタリー・バイを迎え、対する少女役には『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』』など話題作に出演し、目覚ましい活躍を見せるリナ・クードリ。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で彼女たちが本当に大切なものを手に入れるまでを、監督・脚本のシルヴィー・オハヨンが、繊細かつ深みのある人生ドラマとして描く。

このたび解禁された本編映像では誰もが憧れる世界最高峰メゾン、ディオールのアトリエにて、顧客のためだけに完全オーダーメイドでデザインされた高級服 “オートクチュール”を手がけるお針子たちの朝が静かに、そして規則的に始まるシーンが映し出される。

アトリエの責任者であるエステル(ナタリー・バイ)が出勤をしたのは、定められた始業時間である8時の3分前。チョコレートをひとつ口に入れて今日の仕事内容を入念に確認する姿に、彼女がプレッシャーを抱えた完璧主義者であることが見て取れる。

そして、次々と出勤するお針子たちのしっかりとアイロンがかけられた白衣姿にも、爽やかな朝の風景の中にもピリリとした緊張感と規律が流れていることが分かり、世界最高峰メゾンと言われるアトリエの空気が存分に感じられるシーンとなっている。

そんなアトリエについて、監督のシルヴィー・オハヨンは、「使われなくなった省庁の中に、昔ながらのアトリエを作りました」と語る。現在のアトリエは、お針子たちの眼に負担がかからないよう、明るい光のニュートラルな空間になっているというが、本作では「装飾的にもっと詩的なものを取り入れたかった」と言い、「フランソワ1世通りにあるムッシュ・ディオールの最初のアトリエのようなドラマチックなものを目指しました。金箔やモールディングを施したヴェルサイユ宮殿のような雰囲気です」とこだわりを明かす。

普段は目にすることがない、世界最高峰メゾンのドラマチックなアトリエの雰囲気とそのレガシーを味わえる『オートクチュール』は3月25日(金) より新宿ピカデリー、HTC有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国公開。

作品情報

オートクチュール
2022年3月25日(金) より新宿ピカデリー、HTC有楽町、Bunkamuraル・シネマ他全国公開

監督・脚本:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ『たかが世界の終わり』、リナ・クードリ『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』、パスカル・アルビロ『MISS ミス・フランスになりたい!』、クロード・ペロン『エミリー、パリへ行く』、クロチルド・クロ『パリの家族たち』

2021年|フランス|カラー|シネスコ|5.1ch|100分|原題:Haute Couture|G

配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

© 2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR

公式サイト hautecouture-movie.com

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