映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(3月11日公開)の公開を記念し、バットマンの物語の舞台であるゴッサム・シティと広島県福山市が、DC公認のもと、世界初にしてシリーズ初の友好都市提携を結び、2月21日(月)に調印式イベントが行われた。ワーナーブラザースジャパンバイスプレジデントの土合明宏と福山市出身で声優、ナレーター、歌手と幅広い分野で活躍する福山潤が登壇、そして福山市長の枝広直幹がリモートで福山市から出席した。
クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』トリロジー以来、全世界が待ちわびたバットマンの「単独映画」となる『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、『ジョーカー』の衝撃を超える今世紀最大の謎解きサスペンスアクション。世界の嘘を暴き、世の中を恐怖で支配する最狂の知能犯リドラー。そして、暴かれるバットマンの嘘と狂気に変貌していく姿。ヒーロー映画史上最もスキャンダラスな展開とは? あなたはマスクに隠された嘘を見抜けるか?
本作の公開を記念し、DC公認の世界初&シリーズ初の友好都市が日本に誕生。今回の友好都市提携は、広島県福山市の市名誕生の由来である“蝙蝠(こうもり)”が繋いだ縁が発端となった。今年築城400年を迎える福山城が位置するのは、元は蝙蝠山(こうもりやま)と称され、「蝠」が福に通じることから城下町として「福山」と名付けられ、1917年(大正6年)7月1日に制定された蝙蝠と山をかたどった現在の市章は、かねてから「バットマン」のシンボルに似ていると市民の間でたびたび話題になっていた。
本日2月21日に開会された友好都市提携調印式イベントには、ゴッサム・シティ市長ドン・ミッチェル代理として、ワーナー ブラザースバイスプレジデントの土合が登壇。「昨日まで北京五輪で日本中が湧いておりましたが、本日、日本の広島と東京から世界を沸かすニュースを提供できることを大変嬉しく思っております。バットマンの歴史の中でゴッサム・シティはもちろん、DCユニバースの都市と実際の都市が友好都市提携を結ぶのは世界で初めてとなり、そのような貴重な機会を日本から発信できることが本当に誇らしいです。コミック、アニメ、映画で描かれる架空の町との提携を本気で組んでくださった福山市市長ならびに福山市民のみなさんには大変感謝しております」と挨拶。
福山市役所の会場からリモートで参加した福山市長の枝広も「この度のゴッサム・シティとの友好都市提携、心から嬉しく思います。今年は私たち福山城築城400年の記念すべき年を迎えました。この記念事業成功にむけて、蝙蝠のご縁から、バットマンの正義の力をお借りしたい、そしてこの1年間の事業を成功に導きたい、そんな想いからワーナー ブラザース様を通じてゴッサム・シティに申し入れてみました。市長のドン・ミッチェルさんが福山市のローズマインド=思いやり、やさしさ、助け合いの心、に強く共感いただき、友好都市提携に繋がりました。これから福山市に万が一のことがあったら、すぐにバットマンが駆け付けて福山市を守ってくれること、本当に心強く思っています」と喜びを口にした。
DCの人気シリーズ「THE FLASH/フラッシュ」では、主人公バリー・アレン/フラッシュの声優を担当し、福山城築城400年応援サポーターでもある声優の福山潤は、「ワーナー ブラザースさんとは海外ドラマや映画の吹き替えでお世話になっており、福山市に関しては私が福山生まれで、そして現在は福山城築城400年応援サポーターを務めるなど、両者ともに深い関係を持っており、この度の提携は驚くとともに大変喜ばしく思っております」と挨拶。そしてゴッサム・シティと福山市の友好都市宣言文を高らかに朗読した。
また今回の友好都市提携に関して、バットマン/ブルース・ウェイン役を演じたロバート・パティンソンらキャスト陣からのお祝いメッセージ映像も到着。「福山市のみなさんこんにちは。今年は映画『THE BATMAN―ザ・バットマン―』の公開と福山城築城400年という記念すべき年です」と両市の友好都市提携に祝意を表した。
映像を見た福山は「豪華キャスト陣の口から『Fukuyama』という言葉が出てきたことが嬉しいですね! 自分も名前が福山なので、呼ばれているみたいでドキッとしました。本当に光栄です!」と喜びを露わにした。バットマンについては「バットマンは昔から、映画、コミック、アニメと触れておりまして大好きです。他のスーパーヒーローは超人的な力を持っている中で、バットマンは唯一の人間。肉体を駆使して闘う姿から、悩む姿まで年を追うごとに魅力が増していくキャラクターです」とバットマン愛をアピールし、「バットマンがまた映画で戻ってくると聞いた時から、いつから撮影開始なんだ? ロバートさんはどのようにバットマンを演じるんだ?とネットで情報を探っていていろいろと想像しては楽しんできましたが、ようやくその映画を見れる日が近づいてきまして本当に楽しみです」と新作への期待を膨らませた。
さらに友好都市提携の記念品として、『THE BATMAN―ザ・バットマン―』と福山市のコラボアートもお披露目。「街を守る。歴史をつなぐ」のコンセプトをもとに、ゴッサム・シティを見下ろすように、夕暮れ時の福山市内を見下ろす様を切り取ったデザインと、まるで福山城が映画に出てくるようなバットマンとの2ショットが印象的なデザインの2種。ちなみにバットマンが街を見下ろしている場所は福山城天守の最上階で、今年8月28日のリニューアルオープン後には、同じ景色を目にすることができる。
また福山市では福山城築城400年記念行事とのコラボ企画として、3月1日(火)〜3月27日(日)の期間中、市民の安全を祈り、劇中のバットシグナルを模したバットマンロゴを市内に点灯することを発表。点灯される場所は、なぞなぞを繰り出す本作の悪役リドラーになぞらえ謎とされており、ヒントは“赤い山”となっている。あのゴッサム・シティの空に照らされるバットシグナルが映画の枠を飛び越えて、現実の世界で再現されることが予告された。
イベントの最後に枝広は「これを機会に福山城築城400年の感心を呼び、同時に日本の城の美しさを全世界に発信したい。ドン・ミッチェル市長と悪との闘いにエールを贈ります」、土合は「蝙蝠は福を招くといいますが、本当にいい縁を持ってきてくれた。新作映画の大迫力のアクション、宿敵であるリドラーとの謎のゲーム、大変な災害に巻き込まれるゴッサム・シティ、そしてそのゴッサム・シティが抱える大きな謎、と見どころがいっぱいあるので、ぜひ劇場で見てもらえたら嬉しい」、福山は「このような世界的に初めての場に同席させていただけたことは光栄の極み。映画『THE BATMAN―ザ・バットマン―』も楽しみですし、映画を見たあとにコラボアートでバットマンが見ている福山市の風景も見に来てくれたら」と城と映画の両方をアピールし、イベントは和やかに幕を閉じた。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は3月11日(金)全国公開。
THE BATMAN-ザ・バットマン-
2022年3月11日(金)全国公開
STORY
優しくもミステリアスな青年ブルースは、両親殺害された社会への復讐を誓い、夜は黒いマスクで素顔を隠し犯罪者を見つけては力でねじ伏せ、悪と敵対する存在の“バットマン”になろうとしている。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵のブルースを挑発する。いったい何のために犯行を繰り返すのか? そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去の悪事や父親の罪…。追い詰められたその時、彼の心の中で、何かが音を立てて壊れ始めた―。あなたは世界の嘘を暴き、人間の本性を見抜けるか――。
監督:マット・リーヴス 脚本:マット・リーヴス マットソン・トムリン
キャスト:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライトほか
原題:The Batman
© 2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
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