ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督が手掛けた初の音楽ドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』(4月8日公開)の本編シーンが初公開された。監督エドガー・ライトやアーティストたちがスパークスの絶大な影響力について解説している。

「シンセのデュオとしての型を作った」

本作は兄弟バンド・スパークスの音楽的ルーツまで遡り、謎に包まれたスパークスの50年に及ぶ歴史を紐解いていく音楽ドキュメンタリー。これまでにアルバムを25枚リリース、発表楽曲数は345にのぼり、最近ではレオス・カラックス監督作『アネット』の原案・音楽を手掛けたことでも話題。しかし、自分たちの独特な音楽スタイルを貫き続けることで、世間に受け入れられない時期も長くあった。そんな音楽界の異端児スパークスの過去・現在・未来が、メンバーのロン・メイル(兄)&ラッセル・メイル(弟)や世界的アーティストたちへのインタビュー、さらに貴重なアーカイブ映像などで初めて明らかになる。

今回解禁された映像は、50年にわたる活動の歴史があるスパークスについて、音楽プロデューサーのバーナード・バトラーが「シンセのデュオとしての型を作った」バンドだと評価するところから始まる。

日本での知名度は正直なところ、ロックやポップミュージックへの造詣の深い音楽ファンを除き、知る人ぞ知るバンド、スパークス。ただ、世界的には2人の独創性や初めて見た時の衝撃を忘れられないアーティストが数多く存在する。当時から、畑違いのパンクロックのビリー・アイドルに「(スパークスの新作は)最高だ」と賛辞を贈られていた。

デペッシュ・モードのオリジナルメンバーであり、現在はイレイジャーのメンバーとして活躍するヴィンス・クラークは当時を振り返り「俺もクリス・ロウ(ペット・ショップ・ボーイズ)もニック・ローズ(デュラン・デュラン)も、みんなダサかった。俺たちみんなスパークスからイかしたルックスを盗んだんだ」とスパークスから大きな影響を受けていたと語る。

そして、本作の監督エドガー・ライトもその一人だ。インタビューされるシーンでの名前下のテロップには“FANBOY(熱狂的なファン)”と記載しスパークス愛の深さを垣間見せる。ファーストインパクトを聞かれたエドガーは「初めて彼らを知ったのは1979年の活動期間だ。トップ・オブ・ザ・ポップス(BBCでOAされていた生放送音楽番組)で見た。シンプルでダイナミックだった。ラッセルは歌、ロンはシンセで当時流行の髪形でプレーしていたのを覚えている」と当時テレビ越しに受けた衝撃を動画内で語る。

また本作について別のインタビューではスパークスがアーティスト活動の中で人気が爆発する時期や低迷期があったことに触れ「危機が何度も訪れたけどスパークスは運に頼らず才能で乗り切ったんだ。もうダメだというギリギリの場面で、2人の飽くなき熱意に心動かされた人に助けられもした。自分たちの手で、スパークスは自分たちを何度も生まれ変わらせてきたんだ。意志の力だけでソレをやり遂げ続ける2人に引き付けられてやまないよ!」とスパークスを分析する。熱烈なファンである監督なだけに、説得力は人一倍だ。

『スパークス・ブラザーズ』は4月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント他全国公開。

作品情報

スパークス・ブラザーズ
2022年4月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント他全国公開

監督:エドガー・ライト『ラストナイト・イン・ソーホー』『ベイビー・ドライバー』
出演:スパークス(ロン・メイル、ラッセル・メイル)、ベック、アレックス・カプラノス、トッド・ラングレン、フリー、ビョーク(声)、エドガー・ライトほか

2021年/イギリス・アメリカ/カラー/ビスタ/英語/原題:The Sparks Brothers/141分/G/字幕翻訳:石田泰子/字幕監修:岸野雄一

配給:パルコ ユニバーサル映画

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