アメリカ・ロサンゼルスにて『ブレット・トレイン』(9月1日公開)のワールドプレミアが現地時間8月1日(月)に開催され、「日本愛」で埋め尽くされたピンクカーペットにブラッド・ピットをはじめとする豪華キャストたちが集結した。
『ブレット・トレイン』は伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」を、主演ブラッド・ピット、『デッドプール2』のデヴィッド・リーチ監督がハリウッド映画化したアクション超大作。「東京発・京都行」の超高速列車に乗り込んだ、世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)の人生最悪な120分間を描く。
このたび開催されたワールドプレミアの会場には、劇中に登場するマスコットキャラクター“モモもん”カラーに染められたレッドカーペットならぬピンクカーペットが出現。カーペット沿いは、ドリンクの⾃動販売機やガチャガチャマシン、ビニール傘⾃動販売機、果ては電⾞の⾃動改札機やコインロッカー、駅の売店や⽴ち⾷いうどん屋さんまで、さながら⽇本のどこかの電⾞の駅のホームにいるような、本作の舞台である⽇本への愛を感じさせる空間に演出された。
そのピンクカーペットには、主⼈公レディバグ役のブラッド・ピットのほか、デヴィッド・リーチ監督、“運命”を語りたがる剣の達⼈エルダー役の真⽥広之、殺し屋コンビのタンジェリン役とレモン役を演じたアーロン・テイラー=ジョンソンとブライアン・タイリー・ヘンリー、狡猾で悪魔のような性格の⼥⼦学⽣プリンス役のジョーイ・キング、レディバグになぜか恨みを持つメキシコNo.1 の殺し屋ウルフ役のバッド・バニーことベニート・A・マルティネス・オカシオら、個性あふれる殺し屋たちを演じた役者陣が集結した。
熱狂的な観衆に囲まれる中、鮮やかなライトグリーンのジャケットと涼しげなバギーパンツで登場したブラッド・ピットは「この映画は僕らが経験してきた状況(パンデミック)に対する、完璧な癒しだと感じたよ」と語り、「脚本を読むと笑いがこみ上げてくるし、撮影現場でもたくさん笑った。今こうして夏の時期に公開することができて、皆が外に出て⼀緒に集うことができるなんて、まさに完璧だ」と笑顔。
⾃⾝の代表作のひとつである『ファイト・クラブ』で出会い、かつて⾃⾝のスタントマンをしていたデヴィッド・リーチ監督に関しては「今や彼は監督となり、彼独⾃の表現⽅法を⾝につけている」と賛辞を送り、「(撮影中)僕らはいつもジャッキー・チェンのことをたくさん話していたよ。僕らは⼤ファンなんだ。彼はバスター・キートンのような存在だと思っている。彼のような演技をすることは、僕は今までやったことがないから、とても楽しかった」と撮影の思い出を振り返った。
そして、先⽇発表された⽇本への来⽇に関して質問されると「⽇本に⾏くのが待ちきれないよ! 映画を気に⼊ってもらえることを願ってる。すごく⾯⽩いからね!」と来⽇を⼼待ちにする⽇本のファンに向けて熱いメッセージを送った。
一方、ハリウッドでの活躍も⽬覚ましい真⽥広之は、⽇本が原作の作品に出演することに関して「伊坂さんの原作が世界公開の映画として作られるということで、やはり⽇本⼈としては嬉しいですし、そこに参加できたということはすごく光栄です」と述べ、ブラッド・ピットとの初めての共演に関しては「最初の顔合わせ、カメラテストの時から、すごく気さくで、フレンドリーで、それでいて紳⼠だし、常に現場を和やかにしてくれましたね」「彼とリーチ監督の信頼関係が⻑年にわたって築かれているというのがあるので、⼀緒に楽しんで作っている雰囲気がスタッフ全員に伝わってくるんですよね。最初からいいチームワークでできたのが、とっても助かりましたし、楽しめました」と語った。
⽇本が誇るアクションスターでもある真⽥は、本作もキャストやスタッフ同⼠アイデアを出し合いながら「楽しく映画少年たちが集まって(笑)、砂場でお城を作っているような、そんな雰囲気」だったと⾔う。「本当にアイデアを出し合って作ったという感じですね。すごく楽しかったです」と振り返り、⽇本のファンに向けては「原作を読まれた⽅も、そうでない⽅も、また違った楽しみ⽅ができると思います。独特な世界観に浸っていただき、東京から京都へ⾏く新幹線に乗り合わせてしまったような気持ちで、⼀緒にライブ感覚で楽しんでいただけたらと思います。感染対策に気をつけながら、ぜひ映画館で⾒ていただきたい映画です。どうぞお楽しみに!」と呼びかけた。
まるでマーメイドのようなエレガントな⽩のロングドレスで登場したジョーイ・キングは「⽇本の皆さん、こんにちは! この映画をお届けできることがとても嬉しいです。すごく楽しい撮影でした! 私は映画と全く同じように、新幹線で東京から京都まで⾏ったことがあるんです。素晴らしい経験でした。ファンの皆さんがこの映画を⾒てくれるのが待ち遠しいです!」と⽇本のファンへメッセージを送った。
デヴィット・リーチ監督は、⽇本を舞台にした作品であるにも関わらず、コロナの影響で⽇本に⾏くことができなかったため、最初は製作の難しさに直⾯したと今の時代の苦労があったことを明かしながらも「(映画は)誇張されたバージョンの世界でもあるから、視覚的なセットを作り上げることはアーティストとしてとても⾃由な(開放的な)経験でもあった」、結果的に「コミックのような誇張された世界を作り上げることで、映画がより良いものになったと思う」と⾃信を⾒せた。
さらには、超⾼速列⾞の乗務員役のマシ・オカやマスコットキャラクターのモモもんも登場し、この夏⼀番の超⼤作にふさわしい豪華なワールドプレミアとなった。
『ブレット・トレイン』は9月1日(木)全国の映画館で公開。
ブレット・トレイン
2022年9月1日(木)全国の映画館で公開
原題: BULLET TRAIN
US公開日:8月5日予定
原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」(角川文庫刊)
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:ザック・オルケウィッツ
キャスト:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之、マイケル・シャノン、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)、サンドラ・ブロック
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