父親の死でお互いの存在を初めて知った三姉妹の癒しと成長を描く香港映画『花椒の味』のメイキング映像が解禁された。三姉妹の三女ルーグオを演じるリー・シャオフォンが、親に見捨てられた切ない思いの裏にある祖母との関係性や、印象的なオレンジ色の髪の毛の理由などを語っている。

「ルーグオは長い間愛に飢えている。時々つらい過去をさらっと言うの」

父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して、家族の温かさを知り、家族と自分自身と向き合う三姉妹の物語『花椒(ホアジャオ)の味』。三姉妹の長女ユーシューを演じるのは、香港のトップスター、サミー・チェン(鄭秀文)。次女ルージーは、台湾の女優メーガン・ライ(賴雅妍)。三女ルーグオは、リー・シャオフォン(李曉峰)。さらにリッチー・レン(任賢齊)やアンディ・ラウ(劉德華)ら豪華キャストが素晴らしい演技を披露している。

このたび、髪をオレンジに染め、アパレルの経営者らしくオシャレでさっぱりとしたキャラクターである三女ルーグオを演じたリー・シャオフォンのメイキング&インタビュー映像が解禁。

インタビューでは、リー・シャオフォンをはじめヘイワード・マック監督や、口煩いながらもルーグオの一番の理解者である祖母役のウー・イエンシューが、ルーグオへの想いを語っている。

リーはルーグオの派手な外見について「髪の色もファッションも注目されるため」と分析。「私はここよ。見えないの?」という彼女の思いが表現されているという。一方ウーは「あのオレンジ頭を初めて見た時に“説明はいらない。あなたは私の孫”と思った」と会って早々、祖母と孫の関係になったと笑顔で話す。

リー自身も「子供の頃から一緒にいる一番近い関係。おばあちゃんの目を見ると、不思議な力で引きつけられた」と、本当の家族のような一面も見せる。

しかし、監督は明るさの裏にあるルーグオの本質について「ルーグオは実際見捨てられた子供よ」と話す。リーも「ルーグオは長い間愛に飢えている。時々つらい過去をさらっと言うの。自分の強さを示すためにね」と、話している。

キュートな笑顔と愛らしい姿で現場を盛り上げている素顔のリーを見られるメイキング映像にも注目だ。

作品情報

花椒(ホアジャオ)の味
2021年11月5日(金)より 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

【Story】
疎遠になっていた父が、突然店で倒れた。ユーシュー(如樹/サミー・チェン)は、会社から病院に駆けつけるが、もう亡くなった後で話すこともできなかった。久しぶりに店に来て、渡された父の携帯から、自分の名前に似た知らない名前を見つける。葬儀の日、台北からプロのビリヤード選手でボーイッシュな次女ルージー(如枝/メーガン・ライ)、重慶からオレンジの髪色で表情豊かな三女ルーグオ(如果/リー・シャオフォン)が現れ、初めて 3 人の異母姉妹が顔を合わせる。香港島大坑(タイハン)にある、父が経営していた火鍋店「一家火鍋」の賃貸契約はまだ残っており、解約すれば違約金も発生する。従業員もいる。ユーシューは、父の店を継ぐことを決心する。しかし、誰もレシピを知らないため、常連客の望む“父の麻辣鍋”のスープが作れない。客足は少しずつ遠のく。ルージー、ルーグオも駆けつけ、三姉妹は、なんとか父秘伝の味を再現しようと奮闘する。


出演:サミー・チェン(鄭秀文)、メーガン・ライ(賴雅妍)、リー・シャオフォン(李曉峰)
リウ・ルイチー(劉瑞琪)、ウー・イエンシュー(吳彥姝)
特別出演:リッチー・レン(任賢齊)、ケニー・ビー(鍾鎮濤)
友情出演:アンディ・ラウ(劉德華)
プロデューサー:アン・ホイ(許鞍華) ジュリア・チュー(朱嘉懿)
脚本・監督:ヘイワード・マック(麥曦茵)
音楽:波多野裕介
2019 年/香港/広東語・北京語/118 分/シネマスコープ/5.1ch/原題:花椒之味/英題:Fagara/日本語字幕:最上麻衣子/字幕協力:大阪アジアン映画祭/G

配給:武蔵野エンタテインメント株式会社

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公式サイト:fagara.musashino-k.jp

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