ギャスパー・ノエ監督が一夜の悲劇を描いた超問題作『アレックス STRAIGHT CUT』の“スニークプレビュー”試写会が実施され、その模様を捉えたレポート動画が公開された。スニークプレビューとは映画の情報を事前に知らせずに行われる試写会のことで、その衝撃的な内容に参加者から様々な感想が寄せられた。

上映後にギャル映画評論家(仮)の3名が観客へ突撃インタビューを実施

イタリアの至宝と呼ばれるモニカ・ベルッチが受ける暴力と、その復讐が招く一夜の悲劇を描いた『アレックス』。本作『アレックス STRAIGHT CUT』は、カンヌ国際映画祭の観客を震撼させた映画史上最も禁忌を侵した作品とされる『アレックス』を時間軸に沿ってギャスパー・ノエ監督が再編集した“逆転完全版”。2002年のオリジナル版は東京国際ファンタスティック映画祭にてシークレット上映企画として上映前に作品のタイトル・内容等を一切公表せずに上映され途中退席者が続出したという。

今回実施された『アレックス STRAIGHT CUT』スニークプレビューに集まったのはオリジナル版をリアルタイムでは知らない若い世代の男女21名。最低限の情報のみは与えられつつも事前情報を一切なしに作品を観た彼らの反応はどうだったのだろうか。

上映後にギャル映画評論家(仮)の、ちぴたん(石川千裕)、8467(やしろなな)、MIMIの3名が観客へ突撃インタビューを実施。ギャスパー・ノエ監督にもリモート取材を果たしている彼女たちならではの等身大でありながらポップなインタビューで若い世代から作品への等身大の感想の言葉を引き出した。

途中退場してしまった人もいる中、衝撃的過ぎる作品を最後まで耐え抜いた参加者は「めちゃくちゃ胸糞悪い映画だったけど、結末が気になってしまった」、「監督は人の嫌がることをする天才だなと思った」、「地獄を見せられた感じ」などそれぞれに感想を述べた。

インタビュアーを務めたギャル映画評論家たちは「スクリーンでの鑑賞は大画面で音も大きいから、くらい方も違うんだろうな」「途中退場してしまう気持ちもわかる」と同情しながらも、「彼女の尊さがわかる映画!」と本作の魅力をアピールした。

作品情報

アレックス STRAIGHT CUT
2021年10月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

story
恋人のマルキュスと暮らし愛に満ちた幸せな日々を送るアレックス。ある日、共通の友人でありアレックスの元恋人のピエールと共にパーティーに呼ばれた。急な故障で車を出せなくなったピエールは不機嫌で、未だ未練があるアレックスに対しての愚痴が止まらない。そんな彼を受け流しながら地下鉄で会場に向う三人。
しかし、パーティーでハメを外すマルキュスと些細なことで口論になったアレックスは、心配するピエールを振り切り途中で帰ってしまう。一人で夜道を歩くアレックスはショートカットのために普段は使わない地下道で突然男に襲われ、激しく暴行を受け凌辱されてしまうのだった。変わり果てたアレックスの姿を見たマルキュスは、自責の念に駆られ絶望し、怒りに任せて犯人を探し出そうと夜の街を彷徨い、ピエールは落ち着かせようと同行する。

監督:ギャスパー・ノエ
出演:モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル ジョー・ブレスティア アルベール・デュポンテル 他
音楽:トーマ・バンガルテル
提供:キングレコード 配給:太秦 /R18+
【2020年/フランス/シネマスコープ/5.1ch/90分/DCP】

Ⓒ 2020 / STUDIOCANAL - Les Cinémas de la Zone - 120 Films. All rights reserved.
Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY

▽公式HP
alex-straight.jp

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