フランソワ・ジラール監督最新作『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』が今週12月3日(金)より全国公開となったのにあわせて、主人公2人の中年期を演じたティム・ロスとクライヴ・オーウェンのインタビュー映像が解禁された。ともにオスカーノミネート経験のある英国を代表する名優が自らの役柄を語る貴重な映像となっている。

本作は、ブルッフ、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニなどのクラシック楽曲とともに紡ぐハワード・ショアの音楽、そして21世紀を代表するヴァイオリニスト、レイ・チェンによる演奏といった美しい旋律に導かれてロンドン、ワルシャワ、ニューヨークを巡る、極上の音楽ミステリー。 第二次世界大戦前夜のロンドン。9歳で出会い、ともに育った同い年のマーティンとドヴィドル。やがて将来有望なヴァイオリニストとして成長したドヴィドルは、デビューコンサートの日に忽然と姿を消した―。 35年の月日を経てその真相を追求するマーティンに待ち受ける衝撃の真実とは? メガホンをとったのは『レッド・バイオリン』『シルク』の名匠フランソワ・ジラール。

原作小説「The Song of Names」の著者ノーマン・レブレヒトは主人公2人のことを「一心同体ともいえるほど親しい相手がいたのに、その人物が突然姿を消したとしたら、まるで自分の半身を失ったような状態で、それを探し出すことに人生のすべてを費やすかもしれないね」と語る。忽然と姿を消した天才ヴァイオリニストのドヴィドル役をクライヴ・オーウェンが、35年の年月を経ても彼を探し出そうとするマーティン役をティム・ロスが演じる。
堂々たる実力を誇りハリウッド映画界のいぶし銀俳優として名を馳せるティム・ロスは、演じたマーティンを「僕」と呼び、もはや自分自身と同一視しながらその心情とキャラクターの背景を解説していく。
「弟のように愛したドヴィドルが突然、姿を消してしまうんだ。僕が演じる大人になったマーティンは、楽譜を売りながらドヴィドルのうわさを耳にする。僕は嬉しくなって彼を探しにいく。ドヴィドルが姿を消してすでに35年が経っている。僕は別れの悲しみからすでに立ち直っていたけど、ドヴィドルへの愛と怒りを再び抱くことになる」
一方、天才ヴァイオリニストのドヴィドルを演じたクライヴ・オーウェンは客観的な視点からストーリーを解説する。
「この一家のもとにいきなり現れた少年は、まれな才能で人々の注目を集める。それがマーティンとの関係に影響する。物語のテーマは兄弟関係、音楽、そして信仰の選択。とても重要で感動的な映画だよ」
さらにヴァイオリン初挑戦に関して悪戦苦闘しながらも最高のチャレンジで楽しかったと語る。
「僕はこれまでにヴァイオリンに触れたこともなかった。素晴らしい先生がついてくれていろんなことを教えてもらった。何時間もかけて特訓したが、かなり大変だったよ。人の30年分の業績を僕が表現するわけだからね」
片やラフなポロシャツのティムと、片やイギリス紳士風セーターでダンディズム溢れるクライヴ。それぞれの性質を表したファッションにも注目の映像となっている。
天才ヴァイオリニストと消えた旋律
2021年12月3日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開
監督:フランソワ・ジラール(『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』、『シルク』、『レッド・ヴァイオリン』)
脚本:ジェフリー・ケイン
製作総指揮:ロバート・ラントス(『手紙は憶えている』、『イースタン・プロミス』)
音楽:ハワード・ショア(『スポットライト 世紀のスクープ』、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)
ヴァイオリン演奏:レイ・チェン
出演: ティム・ロス(『海の上のピアニスト』)
クライヴ・オーウェン(『クローサー』、『私が愛したヘミングウェイ』)
ルーク・ドイル(National Youth Orchestra of Walesの最年少メンバー。本作が映画初出演)
ミシャ・ハンドリー(『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』、Netflix「ザ・ストレンジャー」)
キャサリン・マコーマック(『ブレイブハート』)
2019 年|イギリス・カナダ・ハンガリー・ドイツ|英語・ポーランド語・ヘブライ語・イタリア語|113 分|字幕翻訳:櫻田美樹|映倫区分:G(一般)原題:The Song of Names
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
© 2019 SPF (Songs) Productions Inc., LF (Songs) Productions Inc., and Proton Cinema Kft
作品公式HPページ: https://songofnames.jp