現在絶賛公開中の映画『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』の公開記念トークイベントが10月30日(日)に新宿シネマカリテにて行われ、ゲストとしてサニーデイ・サービスの曽我部恵一と作家の桜井鈴茂が登壇した。曽我部は「クリエイション・レコーズ」と同時代を生きたミュージシャンとして、若者が若者のためにつくった大好きなレーベルと評し、当時の思い出とともに熱く語るイベントとなった。

「みんな好き勝手やっているのに、歴史的なものが生まれていく。それがすごい」

プライマル・スクリーム、ジーザス&メリーチェイン、オアシスなどを見出し、世界No.1のインディ・レーベルに上り詰めたクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの波乱万丈な半生を、製作総指揮にダニー・ボイルを迎え『トレインスポッティング』チームが映画化した本作。「世界で最も成功したインディ・レーベル」とも言われ、メジャーに匹敵する影響力を持ったクリエイションを創設したアラン・マッギーとは一体どんな人物だったのか?

『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』

この日行われたイベントでは、曽我部が自身のコレクションだというクリエイションレーベルの大量のレコードを持参。最初に出したのが「keiichi」とサインをしてもらったというザ・パステルズの「ミリオン・ティアーズ」。

一方、桜井は「あまりレーベルで曲を聴いていたわけではないのですが、クリエイションというのを意識したのは、ハウス・オブ・ラブのファーストかな」と言うと、曽我部も「クリスティーンって曲が入っているアルバムね。僕も好きなんだけれど、ガイ・チャドウィックが若いころから自分の宣材写真をもち歩いていたとか言って、意外とバカにされているんだよね」と発言し、客席の笑いを誘う。

その後も、曽我部がザ・ロフトのデビュー曲「ホワイ・ダズ・ザ・レイン」を「クリエイションで出された曲のなかで一番好きかもしれない」と話すと、桜井も「ハウス・オブ・ラブのファーストか、ティーンエイジ・ファンクラブの『バンドワゴネスク』、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのファーストが好きですね」とお互いに熱い思い入れを語る。

劇中ではマッギーらがそんなバンドたちを発掘し、デビューさせるまでの苦悩の道のりがリアルに描かれる。曽我部は「マイブラ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)がお金を使いすぎるシーンがいいですよね」と語り、「みんな好き勝手やっているのに、歴史的なものが生まれていく。それがすごい」とクリエイション・レコーズの独自性を述べる。

桜井も、クリエイションと同じく当時のイギリスのインディ・レーベルで重要な役割を果たした「ファクトリー・レコード」について触れると、曽我部は「ファクトリーと比べると、クリエイションは青いというかエモい。ファクトリーはずっと大人でしたよね」と語っていた。

こうした「ブリット・ポップ」という“音楽”事情の面白さが映画の魅力である一方、もう一つ作品にグッと感情移入できる部分が“家族の物語”であるということ。桜井が「マッギーがお母さんに会いに行くシーンがよかった。あとはお父さんが(OASISの)ワンダーウォールを聞いているところ」と触れると、曽我部も「やっぱり家族に戻っていくんですよね。これは家族と友情の話なんです。それがいいなと思いました。ビジネスの話やサブカルチャーの話ではなく、ベースは家族。それがこの映画の深いところですよね」と語っていた。

なお、11月5日(土)にはミュージシャンのカジヒデキを迎えた公開記念イベントも予定されている。詳しくは、劇場HPにて→https://qualite.musashino-k.jp/news/17934/

『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』は新宿シネマカリテほか全国にて絶賛公開中。

作品情報

クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~
2022年10月21日(金)、新宿シネマカリテほか全国ロードショー

STORY
スコットランドで生まれ育った青年、アランはロックスターになることを夢見ていたが、保守的な父親とぶつかってばかり。地元の友人とロンドンに飛び出たアランは仲間とクリエイション・レコーズを設立する。出たとこまかせのレーベル運営はトラブル続きだったが、アランは宣伝の才能を発揮。次々と人気バンドを送り出して、クリエイションはイギリスを代表するレーベルに成長する。しかし、レーベル運営のプレッシャーや家庭問題から次第にアランは精神的に追い詰められていく。

製作総指揮:ダニー・ボイル 監督:ニック・モラン 脚本:アーヴィン・ウェルシュ&ディーン・キャヴァナー
出演:ユエン・ブレムナー、スーキー・ウォーターハウス、ジェイソン・フレミング、トーマス・ターグーズ、マイケル・ソーチャ、メル・レイド、レオ・フラナガン、ジェイソン・アイザックス
2021年/イギリス/英語/110分/原題:Creation Stories
配給:ポニーキャニオン

© 2020 CREATION STORIES LTD ALL RIGHTS RESERVED

公式サイト: https://creation-stories.jp

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事