ホロコーストに加担したノルウェー最大の罪を描いた衝撃の実話『ホロコーストの罪人』が8月27日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。このたび、ユダヤ人男性のみ集められ、過酷な強制労働を強いられるベルグ収容所を描いた本編映像の一部が解禁された。

本作は、ホロコーストにノルウェー警察・市民らが加担していたノルウェー最大の罪を描いた知られざる衝撃の実話を基にした物語。ノルウェー系ユダヤ人たちをベルグ収容所に連行して強制労働を監視し、アウシュヴィッツ行きのドナウ号が待つオスロの港に強制移送したのは同じノルウェー人であり、その結果、ドナウ号に乗船したノルウェー系ユダヤ人の多くがアウシュヴィッツでホロコーストの犠牲者となった。
なぜユダヤ人一家、ブラウデ家の幸せは奪われなければならなかったのか…。遠い出来事のように思える歴史的悲劇を、平凡なブラウデ一家を通して描くことで今を生きる人々にも身近な恐ろしさとして訴えかける、感情を大きく揺さぶる壮大なドラマとなっている。
出演は、『獣は月夜に夢を見る』のヤーコブ・オフテブロ、『ソフィーの世界』のシルエ・ストルスティン、『ミレニアム』シリーズのミカリス・コウトソグイアナキスほか。監督は、『HARAJUKU』で国内外の高い評価を得たエイリーク・スヴェンソン。
今回解禁されたのは、ベルグ収容所の実態が垣間見える本編映像。1942年10月26日の朝、ブラウデ家の父とチャールズら3人の息子は、他のユダヤ人男性たちと共にベルグ収容所に集められ、強制労働を強いられていた。
彼らは「“走れと言ったら走るんだ」と監視官に脅され、寒空の中ただひたすら走らされる。「休むな、ジャンプだ」と言われると、ひたすらジャンプ、そしてまた走らされる…。そんな嫌がらせのような扱いに三男のハリーは不満を募らせていた。
次男のチャールズはハリーを促し、匍匐前進をするため泥だらけの溝に入るが、不満だったハリーは出遅れてしまう。監視官に何度も足蹴にされるハリーを、心配そうに振り返るチャールズだが、「手を貸すな」と言われ躊躇する。
やがてハリーを埋めろと言われたユダヤ人男性たちは、戸惑いながらハリーに土をかけはじめるが、我慢できなくなったチャールズはハリーを助けてしまう。苛立ち拳銃を構える監視官だが、上司に止められ、ハリーは事なきを得る。しかしチャールズだけが呼び出され、監視官と共に歩き出す。
不安な表情のチャールズは一体どこへ連れていかれるのか…? この先に待ち受ける展開に胸がつまる映像となっている。
ホロコーストの罪人
2021年8月27日(金)、新宿武蔵野館 ほか全国順次公開
監督:エイリーク・スヴェンソン 脚本:ハラール・ローセンローヴ=エーグ、ラーシュ・ギュドゥメスタッド
製作:マーティン・サンドランド 音楽:ヨハン・セデルクヴィスト
出演:ヤーコブ・オフテブロ、クリスティン・クヤトゥ・ソープ、シルエ・ストルスティン、ピーヤ・ハルヴォルセン、ミカリス・コウトソグイアナキス、カール・マルティン・エッゲスボ
2020 年/126 分/カラー/ビスタ/5.1ch ノルウェー語・ドイツ語/ノルウェー/日本語字幕:高橋澄 PG-12
原題:Den største forbrytelsen 英題:Betrayed 後援:ノルウェー大使館
配給:STAR CHANNEL MOVIES
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