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本日11月22日は「北欧の至宝」マッツ・ミケルセンの56歳の誕生日。主演最新作『ライダーズ・オブ・ジャスティス』が2022年1月21日(金)に公開されるのに先駆けて、マッツが本作の役柄やテーマについて語るインタビューが到着した。あわせて新たな場面写真も解禁された。

「大きなテーマを扱うと仰々しくなってしまいますが、ユーモアで包むことで切り抜けられます」

『ライダーズ・オブ・ジャスティス』は『ファンタスティック・ビースト』『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作への出演も決定し、ハリウッドの第一線で活躍する国際派俳優のマッツ・ミケルセンが、5度目のタッグとなる盟友アナス・トマス・イェンセン監督と組んだリベンジ・アクション・エンターテインメント。

列車事故で妻を失った軍人。事故は仕組まれたものだと主張する数学者とその仲間。傷ついた魂が交錯し、予測不可能な復讐劇が幕を開ける。偶然に導かれし男たちの正義の行方は、果たして——。

本国では公開されるや大絶賛で迎えられ、第93回アカデミー賞®国際長編映画賞を受賞した同じくマッツ主演作『アナザーラウンド』を超える2020年NO.1のオープニング成績を記録したほか、第37回ロバート賞(デンマーク・アカデミー賞)で最多15ノミネートを果たし、主演女優賞、助演男優賞、作曲賞、視覚効果賞の4冠に輝いた。

『アナザーラウンド』もレオナルド・ディカプリオの製作会社がハリウッドリメイクを手掛けることが決定しているが、本作もハリウッドリメイクが発表され、マッツ主演作の人気と質の高さを再確認できる。

このたび本日22日に56歳の誕生日を迎えるマッツのインタビューと本作の新たな場面写真が解禁。場面写真では、マッツ演じる軍人マーカスが敵に襲い掛かる姿や仲間に指示を出す瞬間が捉えられ、「最強の軍人」の暴れっぷりを予感させる。また娘の前では父の顔をするマッツの姿も垣間見え、本作で見せる様々な表情が切り取られている。

マッツ・ミケルセン インタビュー

――本作で演じたマークスはどのような人物ですか?

彼は職業軍人でおそらくキャリアは30年ほど。妻が亡くなった後も、彼がその状況に対処できる唯一の方法は軍人らしく強い男であることでした。それは娘にとっても自分にとってもいい方法ではありません。幸運にも、2人の男が訪ねてきて妻の死は事故ではなかったとマークスに伝えます。そこで彼は軍人としての能力を発揮して行動できるようになります。暴力によって答えを得ようとするのです

――リベンジすることで、誰かを責めることができるということですね。

彼は運命や神などのせいにすることなく誰かを責めることができます。彼の世界では、あらゆる現象には現実的な理由があり、それによって彼は対処することができます。それが彼のやり方です。明らかに彼の心は傷ついており、その穴が大きくなりすぎると彼自身が壊れてしまう気がしており、そして実際に壊れてしまいます。

――本作の主要キャストはアナス監督の作品に以前も出演していて、ファミリーみたいなものですよね。本作で描いているものは機能不全の家族の誕生です。長年一緒にやってきて撮影現場の雰囲気はどんな感じですか?

そうですね。でも確かに違いはあります。ファミリーが再会できてすごくうれしいです。ただ、それは悪いほうに行く危険もあるから気をつけています。互いをよく知っていると心地よくなって怠けてしまうかもしれません。うまくいくと分かっていると引き出しを開けるだけになるでしょう。だからこそその心地よさを利用してお互いに高め合うようにしなければならないと意識しています。ファミリーと一緒なら知らない人と一緒では行けないところまであえて挑戦します。そういう意識でやっています。うまくいっているといいのですが。

それから何か失敗してしまった時、失敗するのは嫌ですが時には避けられないものです。でも彼らと一緒なら失敗も怖くありません。みんなで一緒に笑えるからです。バカにして笑うのではなく、笑い飛ばすことができるので、おかげでより大胆になれます。

――できあがったチームの中に、若くすばらしい若い女優、マッツの娘役のアンドレア・ハイク・ガデベルグが入りました。

彼女は実年齢よりもかなり若い役を演じていました。彼女は大人になりかけているから、私たちの輪のなかに入りたがりましたし、僕らも歓迎しました。ただ厳しいところがあり、彼女はプロ意識が高く、現場では僕は父親で彼女は娘でした。作品の世界だけでなくチームにも加わらないとなりません。アナスが言ったように彼女のセリフ回しはとても自然です。ただアナスの世界では特定の言い方も求められます。それは時々イカれたセリフで、それをイカれていると思わずに真面目に言わなければなりません。彼女は上手に難なくやってのけていてすばらしかった。彼女は最高です。デンマークで賞を獲ったこともとても嬉しく思いました。

――この映画の概要を聞いた人は「ああブラックコメディだ」と思うでしょうが、より大きなテーマを扱っているように思えます。深刻なテーマを扱うにあたりコメディは有効ですか?

世の中の核になる話題がいくつかあります。生と死、運命あるいは運命の欠如、神と悪魔。13~14歳から考え始め、生涯を通じてずっと考え続けるような話題です。その話題を扱おうとすると、大げさで陳腐なものになるでしょう。例を挙げますね。“She loves you. Yeah, yeah, yeah. She loves you. Yeah, yeah, yeah”(ビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」の歌詞)メロディーがなければバカげて聞こえます。何かで包まないと。このような大きなテーマを扱うと仰々しくなってしまいます。5年かけて撮影しても終わらないでしょう。ただ、ユーモアで包むことで切り抜けられます。歌詞にメロディーをつけるのと同じです。

作品情報

ライダーズ・オブ・ジャスティス
2022年1月21日(金) より 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン 撮影:キャスパー・トゥクセン 編集:ニコライ・モンベウ、アナス・エスビャウ・クレステンスン 音楽:イエッペ・コース
出演:マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コース、アンドレア・ハイク・ガデベルグ、ラース・ブリグマン、ニコラス・ブロ、グスタフ・リンド、ローラン・ムラ
2020年|デンマーク・スウェーデン・フィンランド|カラー|シネスコ|5.1ch|116分|デンマーク語ほか|日本語字幕:平井かおり|原題:RETFÆRDIGHEDENS RYTTERE|
英題:RIDERS OF JUSTICE|PG12|

配給:クロックワークス

© 2020 Zentropa Entertainments3 ApS & Zentropa Sweden AB.

公式サイト https://klockworx-v.com/roj/

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