ジョニー・デップ製作・主演最新作『MINAMATA−ミナマタ−』より、ハリウッドからお茶の間まで愛される俳優・浅野忠信の登場シーン映像が解禁された。水俣病の娘へ愛情を注ぐ父親タツオ役を熱演している。『MINAMATA−ミナマタ−』は9月23日(木・祝)にTOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開。

現在まで補償や救済をめぐる問題が続く水俣病。その存在を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスの写真集「MINAMATA」を、ジョニー自身の製作・主演で映画化した『MINAMATA−ミナマタ−』。
本作では、水俣病を患い目が見えず、話せない娘を持つマツムラ夫婦の夫タツオを浅野忠信が演じている。これまで、熊切和嘉監督『私の男』(14)、黒沢清監督『岸辺の旅』(15)、深田晃司監督『淵に立つ』(16)、園子温監督『新宿スワンII』(17)など、数々の話題作に出演。海外作品では、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』(16)、ローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』(19)といった巨匠監督作から、ハリウッドで浅野を一躍有名にした『マイティ・ソー』シリーズのホーガン役、サイモン・ マッコイド監督『モータルコンバット』(21)のライデン役とアクション映画にも果敢に挑んできた。
先日Netflixで配信スタートした『ケイト』では本作にも出演の國村隼とヤクザ役を演じ話題を呼んでいる。さらに現在放送中のNHK連続ドラマ「おかえりモネ」では、震災により心に傷を負いながらも、立ち向かおうとする新次役を演じている。
このたび解禁された本編映像は、浅野演じるタツオが苦悩しながらも、溢れ出る娘への愛情を表現した場面。水俣に到着したユージン・スミス(ジョニー・デップ)とアイリーン(美波)を家へ迎えいれたその夜、タツオと妻マサコ(岩瀬晶子)は言い澱みながらも心情を吐露。生まれながら水俣病を持った長女アキコに思い悩みながらも、彼女の存在が家族の絆を強めたと話す。
生まれながらに大きな苦難を背負った娘を「宝子」と呼ぶ我が子へのかけがえのない愛。それと同時に、生活のため憎むべき原因企業のチッソで働き続けなければならないという複雑な父の苦悩を観るものに突きつける。
作家性の高い監督から、ハリウッドの名匠監督まで愛され続けてきた浅野忠信。本作で表現した、一言では言い表せない娘への深い思いを、ぜひスクリーンで確かめてみよう。
MINAMATA−ミナマタ−
2021年9月23日(木・祝)TOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開
【ストーリー】1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。
製作:ジョニー・デップ
監督:アンドリュー・レヴィタス 脚本:デヴィッド・ケスラー
原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーンM.スミス(著)
出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子and ビル・ナイ
音楽:坂本龍一
2020年/アメリカ/英語・日本語/115分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:MINAMATA/日本語字幕:髙内朝子
提供:ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム
© 2020 MINAMATA FILM, LLC
© Larry Horricks
公式サイト:longride.jp/minamata/