ついに今週末7月8日(金)より公開を迎えるアニメーション映画『神々の山嶺』から新たな本編映像が到着した。「孤独のグルメ」でも知られる漫画家、故・谷口ジローのこだわりがつまった「神々の山嶺」のリアルな食事シーンをフランス人スタッフがアニメで再現したシーンだ。

本作は、「登山家マロリーはエベレスト初登頂に成功したのか?」という登山史上最大の謎をめぐる二人の男の物語。フランスのアカデミー賞に当たるセザール賞で見事アニメーション映画賞を受賞した本作は同国で大ヒットを記録し今回、ついに堂々日本凱旋上映が決定。公開にあたり堀内賢雄、大塚明夫、逢坂良太、今井麻美といった日本を代表する豪華声優陣が吹き替えを務め世界初のアニメ版に息吹を吹き込んだ。
今回披露された本編映像は、原作通り日本が舞台となる本作で、あまりにもリアルな日本の居酒屋が登場するシーン。
漫画家、故・谷口ジローが原作の漫画でもこだわりを発揮していた一つ、食事シーンは今も多くの読者を圧倒し、ネット上でも度々話題に上がる。特に漫画「神々の山嶺」で見せる雪山キャンプ中の切り詰めた食事などは、山岳漫画のレベルを超越した表現の細やかさが人々を魅了する。
その意思をフランス製作チームは受け継ぎ、本作でも食事シーンが度々登場。解禁された映像や場面写真からも、テーブルの上に置かれた細かなアイテム、ビールやスプーンの持ち方も研究されて描かれていることが伺える。

日本の街並み、所作などを違和感なく表現するため、監督の友人の日本人ミズホ・サトウ=ザノヴェロが監修を務めた。居酒屋に貼られたメニューなど店内の様子のリアルさにも注目だ。
その他にも本編には、東京そのものが描かれており、試写会でも「よくある『勘違いされた日本』はここには無い。正直日本の劇場アニメだと言われても信じてしまうと思う」や、「『間違いなく俺の読んだ小説のアニメ版だわ』感がすごい。フランスで作ったものと思えない。まるで日本のアニメ。違和感ゼロ」などの声が上がっている。

谷口への最大のリスペクトを込めてフランスチームが最高傑作漫画のザイルを繋いだ『神々の山嶺』は7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。
神々の山嶺
2022年7月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
STORY
「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠はネパールで、何年も前に消息を絶った孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出しマロリーの謎を突き止めようと、羽生の人生の軌跡を追い始める。やがて二人の運命は交差し、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑むこととなる。
監督: パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー(集英社刊)
日本語吹き替えキャスト:堀内賢雄 大塚明夫 逢坂良太 今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク/仏語/1.85ビスタ/5.1ch/原題:LE SOMMET DES DIEUX /吹替翻訳:光瀬憲子
配給:ロングライド、東京テアトル
© Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma
公式サイト longride.jp/kamigami/