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9月23日からいよいよ全国で公開が始まり、主演ジョニー・デップ扮する写真家ユージン・スミスが命をかけて水俣を撮影する姿に感動の声が続出している映画『MINAMATA−ミナマタ−』。当時、ユージンが水俣の撮影でどんなカメラを使っていたか、映画を見て気になった人も多いのではないだろうか? 伝説の写真家の「相棒」を 、ファンの間では有名な逸話とともに徹底解説!

アイリーン・美緒子・スミス「カメラが(ユージンの)腕の一部だった」

熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスが1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。映画『MINAMATA−ミナマタ−』はこの写真集がベースとなっている。ユージンは、どんなカメラで“MINAMATA”を捉えたのだろうか?  当時ユージンが使用していたものと同機種のカメラが販売されている「銀座カツミ堂写真機店」がカメラの特徴などについて解説してくれた。

提供:銀座カツミ堂写真機店 
*レンズは当時使用されていた物とは異なります。

ユージンが主に水俣で使用していたカメラはミノルタの名機「SR-T101」。ミノルタは日本で誕生したカメラ・複写機を主力とする会社で、本国ではコニカに次いで2番目に古い歴史を誇っている。SR-T101はTTL露出計という、撮影レンズを通過した光を測定する当時最先端の技術を内蔵した機種。さらに、世界初のTTL上下分割開放測光を採用したモデルだ。しかし、実はプロ向けではなく一般向けとして普及していたもので、比較的扱いやすいものだという。

そんな日本発のカメラSR-T101。実は、当時日本に来てから、カメラを盗まれてしまったユージン。そんな彼にいち早く助け舟を出したのがミノルタだった。なんと、無償でカメラを提供したのだ。この逸話は、一部のカメラファンの間ではとても有名な話だという。ちなみに標準レンズとのセットで3万8500円(税込)で販売中だ(※在庫は店頭へお確かめください)。

ユージンとともに水俣を訪れ取材を行った当時の妻、アイリーン・美緒子・スミスによると、日本滞在時には他にもニコンやオリンパス、ライカ、コニカといった複数の会社のカメラを所有していたというユージン。

携帯しやすい、フォルムの小さいオリンパスのカメラを稀に使用することもあったが、ほとんどこのミノルタのカメラで撮影を行なっていた。劇中でジョニー・デップ演じるユージンが常に大量のカメラを首から下げている姿が印象的だが、実際に当時、ユージンは常に2、3台のカメラを持って出かけていたという。

水俣に滞在しているときはカメラを片時も離さず、来たるシャッターチャンスに備えていた。また撮影以上に写真のプリントにもこだわり、時には1枚の写真を20回以上焼くこともあったという。そんなユージンの撮影する姿を間近で見ていたアイリーンは、ユージンは「カメラが腕の一部だった」と話す。

「“ありのままを撮る”とユージンが17歳の時に書いた文章があるが、まさにその通りに生きている人」、「人々が自然に話したり、自然に生活しているところに彼はふわっと入り込み、撮影する。介入しないという姿勢を持っていた」と振り返る。

あわせて今回、ジョニー・デップとアンドリュー・レヴィタス監督、加瀬亮を捉えたメイキング写真と、映画本編には使用されなかったユージンがレンズを覗く未公開シーンの貴重な写真が公開。

アイリーンの言葉の通り、首から3台のカメラをさげている姿や、シャッターチャンスを捉えた瞬間がきりとられている。ちなみに、ジョニーは、写真を撮る場面では、実際にカメラにフィルムを入れて撮影していたという。監督はジョニーが撮った写真について、素晴らしいと絶賛している。

そんなジョニーは写真との関係について次のように答える。「無名から大御所の写真家の作品まで、全般的に写真が大好きだ。自分が撮った写真の中で、一番納得のいく作品は、偶然のめぐり合わせが作り出した瞬間を捉えたもの。そのような瞬間は、写真でも、映画でも、感銘を受ける」とコメントする。

ユージン・スミス最後の作品となった「MINAMATA」。この写真の数々はいかにして撮影されたのか。その軌跡をぜひスクリーンで確かめてみよう。

作品情報

MINAMATA−ミナマタ−
2021年9月23日(木・祝)TOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開

【ストーリー】1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。 

製作:ジョニー・デップ
監督:アンドリュー・レヴィタス 脚本:デヴィッド・ケスラー
原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーンM.スミス(著)
出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子and ビル・ナイ
音楽:坂本龍一

2020年/アメリカ/英語・日本語/115分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:MINAMATA/日本語字幕:髙内朝子

提供:ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム

© 2020 MINAMATA FILM, LLC  
© Larry Horricks

公式サイト:longride.jp/minamata/

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