日本をはじめ、アメリカ、フランスを拠点に、ワールドワイドに女優活動をしている傍ら、絵画や映像などの創作活動も行い、3回目となる個展「eN」が先日開催されるなど、類稀なる才能を持った女優、美波。ジョニー・デップの相手役を射止めた『MINAMATA−ミナマタ−』より彼女の新場面写真5点が解禁された。本日9月22日は彼女の誕生日に当たる。

美波「(ジョニー・デップは)安心感と包容力のあるとても素敵な役者さんでした」

2000年、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』で映画デビューを果たした女優、美波。ドラマ「有閑倶楽部」(07)、『乱暴と待機』(10)、『アフロ田中』(12)、『ばるぼら』(19)と、多数の映像作品のほか、舞台でも野田秀樹演出「贋作 罪と罰」(06)、蜷川幸雄演出「エレンディラ」(07)、吉田修一原作の「悪人」(18)をはじめ、栗山民也、宮本亜門、長塚圭史などの演出家たちの作品に出演。2015年には文化庁新進芸術家の海外研修メンバーに選出され、フランス・パリのジャック・ルコック国際演劇学校に1年間在籍している。

水俣病を世界に知らしめた写真家ユージン・スミスの遺作となった写真集「MINAMATA」を基にジョニー・デップ製作・主演で映画化した『MINAMATA−ミナマタ−』では、ユージン・スミスのパートナー、 アイリーン・美緒子・スミス役に抜擢された。日本人初となるジョニー・デップの相手役を大胆に演じきっている。

ジョニーとの初共演について美波は「ジョニーさんと共演してみて、とても自由なお芝居をさせていただきました。まるで本物のユージンが愛したジャズのセッションをしているかのような、なにかとてもケミストリーの合ったような、それでいて安心感と包容力のあるとても素敵な役者さんでした」と思いを語る。

一方ジョニー・デップは美波について「素晴らしい俳優です。彼女は敬意を込めて見事にアイリーンを演じ切りました。アイリーンを讃える演技に深い感動を覚えました」と称賛。互いの真のリスペクトがうかがえる。

アイリーンは今も環境ジャーナリストとして活動を続ける実在する人物。今回、アイリーン役のキャスティングが最も難航したという。監督は「難しい役だ。アイリーンの人生経験は非常に特殊だからね。何ヶ月も何ヶ月も探して、もうダメかと思った時、美波からのテープが届いた」と当時を振り返る。英語での演技初挑戦だった美波は、「自分が英語で演技できるなんて思ってもいなかった。でも、自分と戦って勝ちたかった」と当時の強い決意を明かした。

そんな美波の誕生日を記念して解禁されたのは新場面写真5点。凛とした佇まいで、真っ直ぐとこちらを見つめる姿や、ユージン(ジョニー・デップ)の被写体になる姿、レンズを向けている彼と同じものを見つめている場面など、困難や喜び、どんな瞬間も共にしてきた様子がうかがえる。

ユージンを支えるアイリーン役の美波をはじめ、実力派日本人キャストが集結! ジョニー・デップとともに作り上げた渾身の一作が、いよいよ明日公開を迎える。

作品情報

MINAMATA−ミナマタ−
2021年9月23日(木・祝)TOHOシネマズ 日比谷他にて全国公開

【ストーリー】1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。 

製作:ジョニー・デップ
監督:アンドリュー・レヴィタス 脚本:デヴィッド・ケスラー
原案:写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーンM.スミス(著)
出演:ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子and ビル・ナイ
音楽:坂本龍一

2020年/アメリカ/英語・日本語/115分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/原題:MINAMATA/日本語字幕:髙内朝子

提供:ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給:ロングライド、アルバトロス・フィルム

© 2020 MINAMATA FILM, LLC  
© Larry Horricks

公式サイト:longride.jp/minamata/

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