真田広之演じる「闘士」ヤマザキの命がけの訴えが胸を打つ『MINAMATA』本編映像＆新場面写真3点解禁

2021年9月24日

ついに公開を迎え、連日絶賛の口コミがSNS で絶えず、盛り上がりをみせているジョニー・デップ最新作『MINAMATA−ミナマタ−』より、「闘士」ヤマザキを演じる真田広之の熱演シーン映像が解禁された。水俣病患者救済の運動の先頭に立つヤマザキが、水俣病患者の家族たちと共に、原因企業のチッソ工場前に集まり、力強い熊本弁で抗議する迫真の場面。モデルとなった川本輝夫の息子・川本愛一郎も「真田さん演じるヤマザキは、まさに父の姿で涙が出た」とコメントしている。

真田広之「私にとっては面白い仕事だった」

今回解禁された映像は、原因企業のチッソ工場前で、水俣病患者の家族たちに魂の演説を繰り広げるヤマザキ（真田広之）の姿を映し出すところから始まる。

ジョニー・デップ扮するユージンとアイリーン（美波）が不安げな面持ちで見守り、キヨシ（加瀬亮）がフィルムを回すなか、ヤマザキは「声を上げて、世界中に知らすことができる。その声が大きくなれば、いずれ相手も聞かざるをえないだろう！」と声を荒げる。

そして「責任を取るまでここは動かん」と叫びながら、工場の門を塞ぐように手にしたチェーンを自身の身体に巻き付ける…！

押し寄せた工場の警備員と患者たちが入り乱れる緊迫の風景をユージンとアイリーンは言葉もなく見つめ、事態の深刻さを感じ取っている様子が映し出されている。

ヤマザキのキャラクターは複数の人物がモデルとなっているが、そのモデルの一人は川本輝夫。当時、沈黙を強いられていた滞在患者の家を訪ねて声を拾い上げ、水俣病患者救済の運動の先頭に立ってきた人物だ。身を投じて先陣を切り、力強く訴えるヤマザキの様子は、本人を知る記者や当時を知る水俣の人々からもからもそっくりだという声が上がっている。

川本輝夫の子息である川本愛一郎も「65 年経った今、純化されたメッセージとして見えてくるのは、勇気を振り絞り、声を上げた患者がいたこと。それがこの映画のメッセージでもある。真田さん演じるヤマザキは、まさに父の姿で涙が出た」（先日9/18に行われた水俣市での先行上映会にて）と言葉を寄せた。

真田はこの役について、「リーダーであり、世界へのメッセンジャーでもある。彼はこれを止めなければ、世界中で同じことが繰り返されると分かっている。実在の人物をリサーチするのも好きだが、オリジナルのキャラクターを自分なりに作り上げたいとも思っている。私にとっては面白い仕事だった」と振り返る。

あわせて解禁された場面写真には、覚悟を決めた表情でチッソの門を塞ぐヤマザキの姿、拡声器を手に水俣病患者家族の窮状を訴えている様子、突撃したチッソの株主総会で机の上に座り込む姿など、「闘士」ヤマザキが映し出されている。

獅子のような気迫と溢れんばかりの闘志に満ちたヤマザキの姿をぜひスクリーンで確かめてみよう。

作品情報

MINAMATA−ミナマタ−
2021年9月23日(木・祝)TOHOシネマズ日比谷他にて全国公開

【ストーリー】1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。　

製作：ジョニー・デップ
監督：アンドリュー・レヴィタス　脚本：デヴィッド・ケスラー
原案：写真集「MINAMATA」W.ユージン・スミス、アイリーンM.スミス（著）
出演：ジョニー・デップ、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子and ビル・ナイ
音楽：坂本龍一

2020年／アメリカ／英語・日本語／115分／1.85ビスタ／カラー／5.1ch／原題：MINAMATA／日本語字幕：髙内朝子

提供：ニューセレクト株式会社、カルチュア・パブリッシャーズ、ロングライド
配給：ロングライド、アルバトロス・フィルム

公式サイト：longride.jp/minamata/