第94回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠に輝いた『コーダ あいのうた』の受賞&大ヒットを記念し、映画コメンテーターのLiLiCoと映画プレゼンター赤ペン瀧川によるトークショーが4月11日(月)に都内劇場にて開催された。

「私、この映画の端っこの方に出てたかも!」と出演を妄想

劇中のクライマックスを飾る『青春の光と影』をBGMに、巨大赤ペンを担ぐように息ピッタリで登場したLiLiCoと赤ペン瀧川。アカデミー賞授賞式を思わせる真っ赤なドレス姿のLiLiCoは、すでに本作を3回鑑賞し、各所で本作をPRしていることから「あれ!? 自分出ていたっけ!?」と自らを出演者の一人だと妄想し、早くも場内を爆笑させた。

本作を鑑賞した際には「自分の涙の量にビックリ! でも悲しい涙ではなくて優しい涙だからいいの!」と大号泣報告のLiLiCo。アカデミー賞作品賞を受賞したことについては「いらないシーンもなければ、足りないシーンもない。上映時間もちょうどいい。これで2時間半くらいあったら涙腺がもたない!」と太鼓判を押した。

赤ペン瀧川も「ノミネート作品の中で『コーダ あいのうた』が万人に勧められる映画でした。アカデミー賞はいい作品に賞を与えることもそうだけれど、アカデミー会員が世界に何を求めているのかということもわかる。その意味では明るくて希望を持てる作品を世界に広げたいと思っていた人が多かったということかも」と分析した。

本作はフランス映画『エール!』(2014年)のリメイク版でもある。LiLiCoは「リメイク版は上手く行かない場合が多いけれど、観終わった瞬間に『超えちゃったよ…』と言葉を失いモゴモゴした。フランス版もいいけれど、ヨーロッパとアメリカの違いを上手に打ち出していた」と脚色賞受賞も納得。赤ペン瀧川も「フランス版と見比べると、今回の監督・脚本のシアン・ヘダーの凄さがわかる! しかも長編はこれで2本目。もう天才か!」と類まれなるセンスに脱帽していた。

『コーダ あいのうた』

LiLiCoはさらに「映画館でみんなで笑ってみんなで泣くのがいい。閉めては漏れ、閉めては漏れる、涙腺崩壊。涙活にもいいし、気持ちも優しくなるので、すべてにいい!」と猛プッシュし、合わせて「サントラもいい!」と音楽面もオススメし、劇中歌をワンフレーズを生熱唱!「やっぱり私、この映画の端っこの方に出てたかも!」と再び出演を妄想した。

「笑えるし、感動できるし、すべてが素晴らしい! まだ観ていない人がいたら『え?どうしました?』と言いたい。是非とも映画館で楽しんでほしいです!『コーダ』はサイコーダー!」と、改めて必見作であることを強調して締め括った。

『コーダ あいのうた』は家族の中でたった一人“聴者”である少女・ルビー(エミリア・ジョーンズ)が夢に向かって一歩を踏み出していく胸熱で爽快な感動作。米映画界最高の栄誉である作品賞を受賞したことはもちろん、主人公の耳の聞こえない父親を演じ、助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーは実際に耳が不自由な俳優であり、男性のろう者俳優として初のオスカーを獲得したことも話題を呼んでいる。

『コーダ あいのうた』は大ヒット上映中。

作品情報

コーダ あいのうた

監督・脚本:シアン・ヘダー 出演:エミリア・ジョーンズ「ロック&キー」、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ『シング・ストリート』、マーリー・マトリン『愛は静けさの中に』
原題:CODA|2021年|アメリカ・フランス・カナダ|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|112分|字幕翻訳:古田由紀子|PG12 

配給:ギャガ GAGA★

© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

公式HP:gaga.ne.jp/coda

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